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インターピア コンテンツ料を店舗のレジで課金
2002/05/13 16:18
週刊BCN 2002年05月13日vol.940掲載
インターネットカフェ「NECCA」を展開するインターピア(楠岡仁志社長)は、コンテンツ流通の使用料金を店舗のレジで課金でき、顧客管理などを可能にするシステム「NM2002」を開発した。NECCAで利用するほか、ASPとして他社への提供も予定している。
「NM2002」のシステム構成は、データセンターで集中管理する「会員総合認証サーバ」、「売上管理サーバ」、「データベース」、「広告配信サーバ」、「アプリケーションサーバ」、「コンテンツ課金サーバ」などのサーバプログラムをインターネットを経由し、各店舗(あるいは店舗の本部)に設置したマネージャ・プログラムを通じて、クライアント・プログラムを分散管理する。
決済はプリペイドカードやWebMoneyを活用した前払いの仕組みか、店舗での請求、あるいはISPによる決済代行の仕組みがある。クレジットカードやコンビニ決済、現金払いに対応し、今後銀行振込や携帯電話、PDAによる決済への対応を検討している。
同社ではこの課金システムのASPによる提供も予定している。カラオケボックスやほかの喫茶店への展開が考えられる。顧客は店舗側が発行するパスワードとユーザー番号を打ち込むだけでサービスを受けられる。顧客の売買動向などを把握するCRMシステムとも連動して動作するので、マーケティングデータを店舗側が蓄積して、次のビジネス展開に活かすことができる。
楠岡仁志社長は「情報流通のプラットフォーム機能を当社から提供することで、健全なネットワーク・コンテンツ流通市場の発展に貢献する」と話す。
同システムの問題点は、システムに厳密な著作権管理機能が盛り込まれていない点。流通管理を行うことで、ある程度はコンテンツの保護を行えるが、完全とは言い難い。同社では「現時点ではコンテンツホルダーが独自に対策を立てて欲しい」としている。
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