ニュース
NMビジュアル 中国にコミュニケーションセンター開設
2002/04/08 16:15
週刊BCN 2002年04月08日vol.936掲載
北京の情報発信拠点に
NEC三菱電機ビジュアルシステムズ(NMビジュアル)は、中国・北京市中関村のハイテク・サイエンスパーク内に、中国向けの情報発信拠点として「NMビジュアル中国コミュニケーションセンター(中国顕示器展示交流中心)」を開設した。同社にとって、中国における初の情報発信拠点となる。「中国向けの輸出はハイレベルの伸びを示している。コミュニケーションセンターはショールームとしてよりも、中国の研究者、技術者に当社ディスプレイの先進性をアピールしたり、サロンとして活用してもらうことを考えている。出てきた要望は次期製品に反映させていく」(小池克彦取締役=写真)意向だ。北京市北西部の中関村「ハイテク・サイエンスパーク」は、IT技術製品の研究・開発・販売の一大中心地として知られる。北京大学、清華大学など68の大学、中国科学院など213の研究機関、さらに連想、四通、方正など4000におよぶハイテク企業が集中し、中国における新技術の発信地となっている。
NMビジュアル中国コミュニケーションセンターは、北京大学に隣接するIT製品ショッピングモール「太平洋電脳市場」(北京市中関村海淀路52号)の2階に開設した。
ソニーなど日本企業もショールームを開設しており、「商品を見せて、売るというより、優れた中国の研究者、技術者に実際に使ってもらい、議論してもらう場と考えている。日本メーカーだということを知ってもらうために、緋毛氈の絨毯を敷いたりと日本的な雰囲気を随所に出した。落ち着いた雰囲気の中で、サロンとしても活用してもらい、当社あるいは製品への注文があればどんどん言ってもらい、それを次期製品に反映させていく」方向で運営する。
ディスプレイモニタは、世界で1億台を超える市場が形成されているが、アジアはそのうちの約2割を占める。とくに最近の中国は、目覚ましい伸びを示しており、1000万台市場に育つのは近いとの観測が有力。
同社は昨年11月にアジアパシフィック営業部を設立。アジア地域の販売強化に本腰を入れ始めており、今回のセンター開設もその一環。
- 1