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エムオーテックス ネットワークの統合管理ツール
2002/04/01 16:15
週刊BCN 2002年04月01日vol.935掲載
評価高まる「LanScope Cat3」
販売代理店となっているソフトバンク・コマース、NECフィールディング、富士通ビジネスシステム、アイ・アイ・エム、九州リコーなどの各社はいずれも、「顧客がまさに求めていた製品。デモンストレーションをすれば商談成立は早い」と、今後の売れ行きに自信を深めている。久々に国産メーカーから大型ヒット商品が登場しそうな気配である。LanScope Cat3は、資産管理の「デスクトップ管理」、稼動管理の「デスクトップ・バリュー管理」、サーバー監視などの「セキュリティ管理」を統合的に行えるネットワーク統合管理ツール。
エムオーテックスが10年かけて開発し、昨年「Cat3」として発売した。ネットワーク管理における最も重要な3つの機能をもち、セキュリティ回りの機能が優れている点がユーザーに評価され、とくに官公庁関係への導入が進んだ。今年に入って民間企業も関心を高めている。
当初は、直販要員を抱えるシステムインテグレータ(SIer)が積極的に担ぎ出していたが、今年に入りソフトバンク・コマースが本腰を入れ始めている。
ソフトバンク・コマースでは、昨年暮れから今年にかけ販売店を対象にしたセミナーを全国的に展開しており、「販売店の関心の高さに驚いている。とくにセキュリティ管理が簡単にできることが評価されている。通常、地方のセミナーでは参加者が50人程度というケースが多いが、この製品の場合は、どの地域でも100人を超える参加者があり、熱心さの度合いも違う。これだけ関心を集めるソフトの登場は久々だ」と、同社コーポレートチャネル営業本部本部長の榛葉淳取締役は語る。
榛葉取締役によれば、「ロータスのノーツが登場したときに似ている」そうで、「本格的にブレイクするには多少時間はかかるだろうが、いずれブレイクすることは確か」とし、販売支援要員の拡充・強化に本腰を入れ出している。
昨年来、LanScope Cat3の販売に力を入れているSIerは、NECフィールディング、富士通ビジネスシステム、アイ・アイ・エム、九州リコーなど。いずれもユーザーの反応の高さに「ヒット商品になり得る」との感触を強めており、販売体制の充実に取り組み始めている。
「10年は開発に専念し、日本で成功した後に世界へ打って出たい」と語っていた高木社長の夢が現実化してきた。
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