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アデリーシステムズ 小規模事業所向けの販売支援

2002/03/25 11:00

 ソフト開発のアデリーシステムズ(櫻庭幹子社長)は、4月から販売支援サイト「ワークマネージ」を開設する。自営業など小規模事業者向けの業務支援サービスで、通常のインターネットブラウザを用いてソフトを操作するASP方式を採用した。料金は10利用者までで月額9800円。利用者数の制限を解除すると同1万9800円となる。

ASP方式で4月から開始

 サイトには、販売促進用の電子メールの送信、顧客情報管理、バーコード読み取り機と組み合わせた商品コード入力や勤怠管理、掲示板による電子相談窓口の開設などの機能を盛り込んだ。これまでは、業務ソフトの受託開発を中心に手掛けてきたが、「受託だけでは、社員の頭数以上の売り上げを得ることはできない」(櫻庭社長)とし、4月から独自サービスの販売を始める。

 このサービスは、レンタルサーバー用の機材に、同社が開発した業務用ソフトを導入する仕組みとなっている。「ディスク容量を貸し出すだけのレンタルサーバーは、安いもので月額3500円から手に入る。単価は下がる傾向にあり、データベースの仕組みを入れても同5000円を課金するのが精一杯。そこで、業務ソフトをサイトに組み込むことで差別化を図り、利用者10人で同9800円まで単価を引き上げる」と話す。

 サービス開始後1年間で、1000法人の利用獲得を目指す。独自ドメインを取得することもでき、この場合は、月額10利用者までで1万9800円、無制限で2万9800円となる。独自ドメインを使った物販サイトの開設にも応用できる。

 課題は営業力の弱さ。アデリーシステムズは、社員数10人の独立系ソフト会社で、資本提携先もない。このため「営業委託先が少ない」のが難点。すでに、同じソフト開発のエックスグラビティ(高田哲朗社長)などが販売代理として名乗りを挙げているものの、「強力な販売パートナーを探せるかどうかが勝負の分かれ目」とし、販売網の拡充に力を入れる。アドレスは http://www.adelie.co.jp/。
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