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オーラライン 04年度に株式上場目指す
2002/03/25 11:00
NECからスピンオフ、スピードで勝負
オーラライン(飯沼一元会長兼CEO、高村淳社長兼COO)は、2004年度をめどに株式上場を目指す。同社は、NECから「スピンオフ・ベンチャー」の形態で昨年7月に設立された。米オーララインで培ったHTMLメールや音声・アニメなどのリッチメディア、パーミッション・マーケティングの手法を取り入れ、日本市場でeCRMソリューションを提供している。今年度(02年6月期)は約2億9000万円の売上高を見込んでいる。米オーララインは00年12月、NECの米国法人であるNECシステムズから、電子メールを用いたダイレクト・マーケティングの研究開発・事業部門が独立してスタートした。
その後、「米国で手掛けてきた事業を日本市場でも展開する」(高村社長兼COO)ため、NECと共同で「オーラライン」を日本に設立。NECは設立にあたり第三者割当を募り、エヌ・アイ・エフベンチャーズが1億5000万円を出資した。
オーララインの強みについて、飯沼会長兼CEOは、「NECグループのもつ総合力とベンチャーのスピードを兼ね備えていること」と話す。
主な事業は、(1)ネットを活用したダイレクト・マーケティング、(2)ポイントインセンティブサービス事業、(3)ソフトウェア開発、制作、販売、SI事業──など。
「ダイレクト・マーケティング」では、HTMLメールや音声・アニメなどのリッチメディアコンテンツを活用し、販売促進キャンペーンの企画に合わせ、コンテンツの制作、メール配信や受信、自動応答、レスポンス解析を一括して請け負うASPサービスなどの総合サービスを提供する。
「ポイントインセンティブサービス事業」は、ウェブショッピングやサービス利用促進のためのポイントサービスの企画や提案、運営を手掛け、ポイントの発行や払い出し、交換、残高通知、問い合わせの対応までを代行する。
「ソフトウェア開発、制作、販売、SI事業」では、顧客企業が自社のサーバー上でダイレクト・マーケティングサービスが行えるようにメール配信やマーケティングソフトウェアをカスタマイズする。
現在、販売パートナーにはNECネクサソリューションズや日本コンピュータ・システムなど、コンテンツパートナーにはイニットや多摩美術大学など、プラットフォームパートナーにはビッグローブや@フューチャーなど、経営パートナーにはNECや米オーラライン、エヌ・アイ・エフベンチャーズ、オリックスキャピタルなど、各種パートナー企業として大手や中堅、ベンチャーなどさまざまな企業が名を連ねる。
高村会長兼CEOは、「ベンチャーキャピタルや関連事業会社、人脈ネットワークを生かし事業を拡大していく」と意欲を示す。
今年度(02年6月期)の売上高は約2億9000万円を確保する見通しだ。
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