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コンピュータウェーブ ESDサービス、2社追加へ ブロードバンドで認知度向上
2002/03/11 11:00

ESDサービスは、ECサイト向けにソフトのダウンロードをASP方式により提供している。システム面では、米サイバーソースの日本法人であるサイバーソースと技術提携し、ダウンロードアーキテクチャの「スマートサートテクノロジー」を使用することで、電子認証技術による万全なセキュリティを確保している。
現在、ダウンロード可能なソフトは400タイトル。ソフトメーカーにとっては、一部を除き、ダウンロード用にソフトを加工・開発する必要がないので、追加投資をすることなく新しいチャネル開拓が可能となる。
小山取締役IT本部本部長(=写真)は、「ブロードバンド環境の普及にともなって、コンシューマがソフトをダウンロードで購入するケースが増えている。ESDサービスも徐々に認知され始めている」と分析する。
同サービスは、昨年7月から提供開始。現在では、アイ・アール・アイコマースアンドテクノロジー、ソフマップ、九十九電機、丸紅など6社がECサイトに導入している。
サービス価格は、初期費用が35万円、使用料が月額5万円。初期費用には、ESD機能を組み込むためのコンサルティング料も含まれている。
コンピュータウェーブは、中期ビジョンとして「eディストリビューションカンパニー」を掲げており、パッケージ型流通と、ダウンロード販売やASPなどのネットワーク配信型流通を重要な事業戦略に位置づけている。
ソフト販売に関して小山取締役は、「すべてのユーザーがダウンロードで購入するとは考えにくい。しかしコンシューマのダウンロード購入率が高くなれば、販売店用の製品とダウンロード用の製品が出てくるのではないか」としており、「ダウンロード用の製品は低価格、販売店用の製品は高付加価値といったケースが多くなる」と分析する。
今年度末までにESDサービスでの取り引きが2万5000ダウンロードに達すると見込んでおり、導入企業も20社に増やす目標だ。
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