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ヒューリンクス ワークフローサーバーの新製品 大容量データ用に独自開発
2002/03/04 11:00
ギガボックスは、生産工程の効率化を図る製品として、行程を意味する“ワークフロー”サーバーとして販売している。
サーバーOSにはLinuxを採用。DTPや画像処理など、大容量データを扱うことを想定し、専用のチューンアップを行った。
同社の実験では、100MBのファイルを送った場合、100Baseのクライアントではギガボックスが書き込みに9秒、ウィンドウズ2000サーバーでは27秒かかるという。
汎用データではなく容量の大きいデータを扱うことから、ギガビットイーサネット、高速バス転送I/Oを採用し、複数クライアント環境でデータレス運用を実現する。
「利用するのは技術者ではないため、管理者がいないような企業でも利用できる製品とした。予備電源を付けてデータ破損に備えるとともに、電源が切れていることを声で知らせるようにした。モニタ、キーボードもつけないブラックボックスとして、サポートもリモート監視で行う」(神山邦彦・ネットワークソリューションマネージャー)という。
3月に発売するGigaBoX2は、CPUをペンティアム866MHzから、Xeon2GHzに増強するとともに、従来はオプションだったスナップショット機能を標準搭載した。
同社では、こうした機能が印刷業向けファイルサーバーとしてだけでなく、デジタルデータの保存・管理が必要なマスコミ、図書館、美術館などにも活用できるとして、ユーザーの拡大を狙っていくとしている。
「今後は印刷業とそれ以外の業種で、売り上げを半々にしたい。文書や画像などの資産をデジタル管理していくという指向が高まっていることから需要はある。発売前から約100件の案件があり、当社側の体制を整えてさらに拡販していく」(神山マネージャー)計画だ。
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