ニュース
NECカスタマックス 直販サイトで企業向け販売 業務ソフトメーカーとも連携へ
2002/02/18 16:09
121@storeは、NECのパソコンに関する総合サイト「121ware.com」の商品販売コーナー。当初は個人ユーザーをターゲットとしてスタートしたため、他社の直販サイトに比べ法人の比率が低い。「現在はおよそ1割が法人ユーザー」だという。
法人ユーザーについて、「VALUESTAR Gシリーズ、LaVie Gシリーズともに、メモリ、ハードディスク容量、ネットワーク機能などを選ぶことができるため、市販品ではないものを選択したい企業ユーザーや、システム販社などからニーズがあったようだ」(浅沼マネージャー)と分析している。
商品の選択ができる点は好評で、昨年12月には過去最高の売り上げを記録し、工場側のキャパを超える受注を記録するほどになった。
2月からSOHOコーナーを新設したことで、「自分で選んで商品仕様を決定できる点をさらにアピールしていく。サーバーやドットプリンタのように法人ユーザーが必要な商品の取り扱いを強化し、ユーザー獲得につなげていく方針だ。
また、「業務ソフトメーカーなどNEC以外のパートナーとの連携も強化し、SOHOユーザーに必要な製品を網羅するショップとしていきたい」と新規需要開拓を目指す。
業務ソフトメーカーとの連動は、すでに大手メーカーと協議を進めている。「NECとして81万人分のユーザーデータベースがある。また、今年3月末までに100万人のIDを取得する。この会員に対し、商品購入を促すDMを打っていくことも可能だ。121@storeで業務ソフトを購入したユーザーにサプライ品の追加注文がないか、バージョンアップの必要はないかなどのアフタマーケットを作っていくことができる」と、業務ソフトメーカーにとってもメリットは大きいという。
販売後のサポートについては、NECカスタマックスの全国の支社でフォローアップを行う体制をとる。実際に店舗で商品を見たいというユーザーにシステム販社を紹介したり、業務ソフトメーカーの教育サービスをシステム販社経由で行っていくことも検討している。
「SOHOユーザーの場合、バーチャルなネット上だけではビジネスはクローズしない。リアルのフォローがあることでビジネスが拡大していく。リアル部分の拡充を進めることが企業ユーザー拡大のカギ」として、今後はシステム販社との連携体制を築いていき、顧客開拓につなげる。
- 1