KeyPerson

三つの業界のDX推進を支援

オートデスク 代表取締役社長

中西智行

取材・文/岩田晃久 撮影/大星直輝

2025/03/10 09:00

中西智行

週刊BCN 2025年03月10日vol.2050掲載

 米Autodesk(オートデスク)は、1982年に設立した老舗ベンダーであり、CADソフトウェア「AutoCAD」は、国内でも多くの企業で利用されている。現在は、建設業、製造業、メディア&エンターテインメントの三つの業界のDX推進を支援するために、製品の拡充やAI機能の実装、パートナー戦略の強化などさまざまな施策を展開している。2024年5月に日本法人の社長に就任した中西智行氏に、今後の成長に向けた戦略を聞いた。
(取材・文/岩田晃久  写真/大星直輝)

イノベーティブな会社

――24年5月に日本法人のトップに就任されました。就任の経緯と入社してからの印象を教えてください。

 以前から、AutoCADが業界のデファクトスタンダードとして幅広い企業で利用されていることは知っていましたし、オートデスクが社会全体にインパクトを与えられる会社だということも理解していました。オファーをもらい、さらに調べてみると、AutoCAD以外にもさまざまな製品をそろえていることなども分かりましたし、機械や建物をはじめとするインフラの設計に関わる重要なツールに携われる点に魅力を感じました。

 入社後に感じたのは、技術面、ビジネス面ともにイノベーティブな会社だということです。技術面では、研究開発に売り上げの25%を投資して、AIをはじめとした最新技術の活用、製造や建設といった分野のDXを推進するための製品設計などを進めています。ビジネス面においては、業界の中でも先駆けてクラウドへの取り組みを開始したり、サブスクリプション型のライセンスを取り入れたりしています。

――組織をどのように強化しているのでしょうか。

 オートデスクは歴史があり、日本に根付いたビジネスをしています。その中でつくりあげてきた組織体制があるため、私がいきなりガラッと組織を変えるつもりはありません。会社の良さを理解して、さらに良くしていくためには何が必要なのかを見極めてやっていくことが大切だと思っています。現在、力を入れていきたいと考えているのがポストセールスです。製品購入後に、しっかりと導入効果を出していただくにはフォローが重要になりますので、技術サポートだけでなく、活用の支援までしていきたいですね。
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外部リンク

オートデスク=https://www.autodesk.co.jp/