KeyPerson

多様性に応える存在に

アマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン 代表執行役員社長

白幡晶彦

取材・文/大畑直悠 撮影/大星直輝

2025/03/03 09:00

白幡晶彦

週刊BCN 2025年03月03日vol.2049掲載

 クラウドインフラで確固たる地位を築くアマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン(AWSジャパン)は、生成AIの領域でも業界をリードする存在になろうとしている。2024年11月に社長に就任した白幡晶彦氏は「顧客の多様性に応える存在になる」と意気込み、パートナーエコシステムの発展を生成AI関連ビジネスの成長のかぎとする考えを示す。
(取材・文/大畑直悠  写真/大星直輝)

顧客の中長期的な成功にコミット

――仏Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)日本法人のトップといった経歴を踏まえると、AWSジャパンの社長就任は意外な印象があります。

 一見、変わった経歴に見えるかもしれませんが、これまで配電機器や制御機器といったハードウェアをIoT化し、ソフトウェアとつなげてスマートファクトリーやスマートインフラストラクチャーを実現する事業などを手掛けてきました。データを収集し、分析し、意味づけして、データから価値を生み出すという点では、AWSジャパンが生成AIなどで顧客に提供する価値とそう遠くありません。むしろデータを収集する機器などを扱うという、より顧客に近い場所に身を置いてきた経験は強みになるでしょう。

――国内の市場環境をどうとらえていますか。

 生成AIを含むクラウド上で提供されるさまざまなサービスや技術のアップデートサイクルがあまりに早くなり、短期的な目線ではないグランドデザインを描くことが重要になったと考えています。当社は中長期的な成功にコミットする会社として顧客を支えたいです。人材育成やサステナブルなインフラの整備といった支援が重要になるでしょう。

 サステナビリティーに関しては、24年1月に米本社が発表した、日本に対して2兆2600億円を27年まで投資する計画に、電力使用効率を最適化したデータセンターの建設を盛り込んでおり、計画は順調に進んでいます。
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  • エコシステムで生成AI活用を支援
  • 国内の隅々に新しいテクノロジーを

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アマゾンウェブサービスジャパン=https://aws.amazon.com/jp/