KeyPerson
日本をアジアのAI計算資源の中心に
ハイレゾ 代表取締役社長
志倉喜幸
取材・文/堀 茜 撮影/大星直輝
2025/02/10 09:00
![志倉喜幸](https://d1gt4pceznpvut.cloudfront.net/files/topics/208340_ext_39_0.jpg?v=1738875606)
週刊BCN 2025年02月10日vol.2047掲載
(取材・文/堀 茜 撮影/大星直輝)
ブーム以前にGPU事業を開始
――志倉社長のキャリアを教えてください。学生起業でキャリアをスタートしました。学生メンバーで集まり、プログラミングの受注などをしていました。スマートフォン向けのアプリケーションやソーシャルゲームの開発と事業内容が変わる中で、ゲーム開発がグラフィック系に寄っていって、そこでGPUを使い始めたのが現在の事業につながっています。そこから、プログラム受注や広告事業などを手掛けつつ、GPU事業が育つのをずっと待っていたというようなかたちです。
GPU事業にはかなり昔から着目していました。GPUを利用できる範囲は広がってきていますが、利用用途は3~4年サイクルで変わってきています。AIの前はブロックチェーン、さらにその前はゲーム用のグラフィック開発という流れでした。
多くのGPUサーバーを取り扱うようになると、社内のデータなどを管理する通常のサーバーとは全く違う、ということが分かってきました。消費電力や放熱量は桁違いですし、開発で計算する時に使うので、夜間は止まっていても問題ない点などです。GPU専用DCの事業に乗り出そうと考えた当時は、日本ではまだ誰も取り組んでいませんでした。
――生成AIブームを見通していたのでしょうか。
見通せていたかと言われると、何とも言えないです。米国や中国で画像認識が高いレベルで進んでいたのを見て、日本でもAIよりも画像認識でGPUの需要が高まるのではないかとは思っていました。ただ、いくら優れたテクノロジーでも、本当に盛り上がるかどうかは、国や環境などいろいろな要素に左右されます。「ChatGPT」が登場し、生成AIが注目されなかったら、当社は潰れていたかもしれません。会社の規模が小さいから、生き残れたのだろうと感じています。大企業にとっては、ゲーム開発もブロックチェーンもブームになった期間が短く、市場が小さすぎたと思いますが、当社は数年で終わったそれらのGPUのニーズを追いかけることができました。
- 低いコストで計算力を提供
- DC建設で地方創生を
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