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成長のため法人市場に注力

サードウェーブ 取締役社長最高執行責任者(COO)

井田晶也

取材・文/堀 茜 撮影/大星直輝

2024/10/14 09:00

井田晶也

週刊BCN 2024年10月14日vol.2033掲載

 PCメーカーのサードウェーブは、法人向け市場でのシェア拡大に注力している。ゲーミングPCなどで一定のシェアを持つコンシューマー市場だけでなく、市場が大きい法人向けでの成長がビジネスの拡大に欠かせないとの判断からだ。8月に新社長に就任した井田晶也氏は、前職の米Intel(インテル)日本法人で法人向けチャネルビジネスに携わり築いたネットワークを生かし、法人向けの売り上げを全社の3割に拡大することを目指す。
(取材・文/堀 茜  写真/大星直輝)

100年後を見据えた戦略

――インテルからサードウェーブに転職されました。インテル時代のサードウェーブに対する印象と、入社後についてそれぞれ教えてください。

 インテル時代からお付き合いがありましたが、外から見ていると、ゲーミングPCなどコンシューマー中心に派手な動きをする会社という印象が強かったです。入社してみて、実直で真面目と感じました。以前から何事にも果敢にチャレンジする姿勢があると思っていましたが、それは変わらないですね。新しいことに挑戦する姿勢が強い会社です。この会社とともに成長したいと感じました。

――PC市場におけるサードウェーブのポジションをどう見ていますか。

 コンシューマー市場である程度のポジションを確立しています。当社は小売りからスタートし、パーツの販売などニッチな市場から、ゲーミングPCやクリエーター向けPCのメーカーとして成長してきました。今は、ニッチな市場からまだ完全に抜け出せていないので、さらなる成長のためにこれからは大海原を航海していく段階になります。

――成長のために、トップとして期待されている役割は何でしょうか。

 コアとなるのは、クライアントPCのビジネスです。法人市場で成長するための戦略をつくり、実行していくのが私の役割になると考えています。

 当社の企業理念の中に「100年ビジョン」があります。これは、100年先の世の中に求められる企業であることを目標にするというものです。既存のユーザーや市場を大切にしつつ、同時にさらに大きな市場に向けて製品やサービスを展開することが、100年ビジョンにつながると思っています。当社は創業40周年を迎えました。次の40年、さらにその先の100年となると、会社をもっともっと拡大していく必要があります。私どもの伸び代となるのが法人市場です。コンシューマー市場で培った技術やノウハウを法人向けに生かしていくのが、次のチャレンジになります。
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