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未来を指し示せる製品開発に力を入れる
チームスピリット 代表取締役CEO
道下和良
取材・文/安藤章司 撮影/大星直輝
2024/02/19 09:00
週刊BCN 2024年02月19日vol.2003掲載
(取材・文/安藤章司 写真/大星直輝)
活動データから深い洞察を得る
――トップになってから2カ月余りとなりました。まずは経営方針について聞かせてください。当社の主力製品であるチームスピリットは、ERPの前に置いて勤怠や工数の管理、経費精算などを行います。従業員の活動データを定量的に可視化し、働き方の改善や効率化に役立てられるのが特徴です。11年にサービスを始めてから、これまでに1800社超のユーザーを獲得してきました。
私の代になって力を入れるポイントは、大企業のユーザーをより増やすことと、製品ラインアップを拡充していくこと。また中堅・中小企業ユーザーが引き続き快適に使えるように投資していくことです。
――大企業向けビジネスを重視する理由は何ですか。
ERPフロントウェアの性質上、まずERPを使っている中堅以上の企業が主な販売ターゲットになります。従業員の活動データを定量分析するに当たって、ある程度まとまったデータを蓄積できる規模があったほうがチームスピリットの本領を発揮しやすいのが理由です。大企業ならではの要求に応えていくのと並行して、製品ラインアップを増やしていきます。
大企業はさまざまな部門が比較的大きな裁量権を持って活動しているので、企業内のより多くの部門で活用してもらえる製品を増やしていくことが当社のビジネスの伸びに直結します。従って大企業向けのビジネスを伸ばす上で、主力製品を複数展開しないという選択肢はビジネス戦略上あり得ません。逆に中堅・中小企業ユーザーは、製品単品の利用でもよいのでユーザー数を増やして、すそ野を広げていくことがポイントとなります。
――どのように製品ラインアップを増やしますか。
新製品の戦略はまだ言えませんが、まずは既存製品の強みを補強し、伸ばしていけるような方向性を考えています。勤怠や工数のログの定量的な分析を通じて、業務の無理や無駄を探し出し、生産性の高い働き方へ変えていくのがチームスピリットの強みです。そこからさらに踏み込んで、蓄積した活動データから未来を指し示すような洞察が得られる仕組みなどを想定しています。
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