KeyPerson
市場の成長率を超える
日鉄ソリューションズ 代表取締役社長
玉置和彦
取材・文/大向琴音 撮影/大星直輝
2024/02/12 09:00
週刊BCN 2024年02月12日vol.2002掲載
(取材・文/大向琴音 写真/大星直輝)
魅力的な会社であり続けたい
――23年4月の社長就任から、1年を迎えようとしています。長らく日鉄ソリューションズのビジネスに携わっていますが、社長になったことで気持ちの変化はありましたか。今おっしゃった通り、私はずっと日鉄ソリューションズの事業に関わってきました。ある意味、自分のサラリーマン人生そのものなんです。以前から「この会社に貢献したい」「いい会社にしたい」との思いで仕事に取り組んできましたが、社長という立場になった今、いい会社を目指すのは当たり前のことです。そこからもう一歩進んで、いい会社とは具体的にどんな会社なのか、自分が実現したい会社のゴールがどこにあるのかを考えるようになりました。
いい会社がどのようなものかについてはさまざまな見方があります。具体的に私が考えるいい会社とは、成長力があり、外側から見て魅力のある会社です。魅力を皆さんに伝えられるような中身のある会社といえます。それから、働いている社員がみんな生き生きと元気でいることも重要です。
――その三つの観点から見ると、「いい会社」はどの程度実現できていると感じますか。
就任して1年も経っていないので、まだまだこれからというところです。ただ、今お話ししたようなことは、実はこの会社がすでに持っている要素でもあります。それゆえに、いかにそこに火をつけられるか、エネルギーを注入できるかが大切です。社長に就任してからは、「自分たちがどこで差別化していくのか、なにが強みなのかを見つめ直していこう」とずっと訴えかけてきたつもりですし、手応えも感じています。
――ここ数年の国内市場はIT需要が堅調に推移し、事業は好調のようにみえます。
市場全体はとても堅調です。これは短期的な話ではなく、継続的な成長が続くでしょう。その中で、当社は確かに成長していますが、同業他社と比較して当社だけが伸びているかといえば、そうではありません。市場の成長に合わせた着実な成長はできてはいるものの、もっとできるだろうと感じています。現在動いている25年までの中期事業方針でも、市場の成長率を上回る成長を目標に、重点分野を定めて取り組んでいます。生成AIなどの大きな技術革新の波によって、これから業界は大きく変化していくでしょう。このような潮流の中で、マーケットの中でいいポジションを取り、魅力ある会社であり続けるために、もう一段エンジンをふかしていきたいです。
- 日本製鉄向けと金融の領域がリード役
- 「部品」を組み合わせて顧客に提案する
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