KeyPerson
あらゆる「あなた」の副操縦士に
日本マイクロソフト 代表取締役社長
津坂美樹
取材・文/藤岡堯 撮影/大星直輝
2024/02/05 09:00
週刊BCN 2024年02月05日vol.2001掲載
(取材・文/藤岡 堯 写真/大星直輝)
成長志向にあふれた企業
──コンサルティング業界からの転身となりますが、入社してからマイクロソフトへの印象は変わりましたか。中に入ると、外で発信している通りに会社が経営されていると感じました。サティア(米本社のサティア・ナデラ会長兼CEO)自身が常にグロースマインドセットを持ち、自分をよりよい状態にすることに挑戦しています。日本法人のトップ層100人と話すと、今の仕事はもちろんですが「次はこういうことにチャレンジしたい」というイメージを皆さんが持っていて、「今はいい、仕事は面白い、けど次は(こうしたい)」とたくさん相談を受けました。
私自身も入社して数カ月後に「3年後は何をしたいか」と聞かれ、冗談抜きで「クビにならないで、3年後も(会社に)いたいです」と(笑)。とにかく、この会社は素晴らしいと感じています。ベターになったらベストを目指し、ベストの次も探していく。成長志向が定着していると実感しています。
──2023年7月から新しい期が始まるにあたり、スローガンとしてMicrosoft Japan Will Empower and Copilot Your Growthを掲げました。意図を聞かせてください。
一つ一つの言葉を考え抜いて決めましたが、特にCopilotは絶対に使いたいと思っていました。
ある社長にお会いしようとした際、先方から「うちの社長はITベンダーとは会いません」と言われました。そこで「私たちはテクノロジーパートナーです」とお伝えするとアポが取れたことがあります。私たちは「ベンダー」ではなく、Copilotなのです。パイロット1人では絶対に飛べません。必ず誰かが、いつもいます。お客様を助けたいという気持ちが、Copilotには込められています。
そして、「Your」とは「あなたの」を意味しますが、あえてあいまいにしてあります。「あなた」とは大企業かもしれないし、中小企業かもしれません。官公庁だったり、PCを使っている個人だったりもします。分け隔てなく、皆さんを支援したいとの思いがあります。
そして「Growth」。さきほどお話しした、グロースマインドセットです。成長にもいろいろあり、小学生が中学生に、中学生が高校生になるような自然に一歩ずつ伸びる方法もありますし、AIによって小学生が急に博士号を取得するようなジャンプもあり得るでしょう。ただ、成長のマインドセットがない会社はなくなってしまいます。いろいろな意味で皆さんの成長を支えるという意思をスローガンとして、社員にも世の中にも発信しています。
- 生成AIは「ちょっと」から
- パートナーは「最も重要なお客様」
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料) ログイン会員特典
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。 - 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
- 1
関連記事
【2024年 新春インタビュー】日本マイクロソフト 顧客の「Copilot」になる
日本マイクロソフト、「Copilot」で営業、コンタクトセンターの生産性向上 ロール特化型ソリューションを提供