KeyPerson
どんな環境のデータも守る
ベリタステクノロジーズ 代表執行役員社長
金光諭佳
取材・文/大畑直悠 撮影/大星直輝
2023/11/20 09:00
週刊BCN 2023年11月20日vol.1993掲載
(取材・文/大畑直悠 写真/大星直輝)
顧客の選択肢を阻害しない
―― ビジネスの近況を教えてください。非常に好調で、就任以来、本社の期待以上の成長ができています。コロナ禍の収束や半導体供給の問題が解消されたことが成長要因に挙げられますが、非常に大きいのはランサムウェア攻撃の脅威拡大です。
現在、企業がフォーカスしなければならないデータ量が莫大になりつつあります。それに加えて、オンプレミスやクラウド、ハイブリッドクラウドといった多様な環境で事業を展開する中、ランサムウェアへの対応が迫られています。そうした状況下で、当社は「お客様の選択肢を阻害しない」ことを開発のポリシーとしており、顧客がどのような環境でどのようなテクノロジーを使っていたとしても、それに対応するデータ保護のソリューションを提供することを基本理念としています。
IT業界では、あるときは仮想環境、あるときはオープンソースのデータベース、そして現在はクラウドというようにトレンドが移ってきましたが、いずれの環境であってもカバーできることが当社の優位性であり、顧客に評価されるポイントです。
―― 顧客はデータ保護に関して、どのような課題を抱えているとお考えですか。
複雑な環境下でデータを保護・管理する上で、採用を検討すべきソリューションの数は膨大です。そこから最適解を導き、運用できる高度な知見を有した人的リソースを確保することは、顧客にとって課題となるでしょう。
そうした課題への支援として、自社のソリューションに関してはデータ管理を自動化するためのAIの開発が進んでいます。また、昨今のサイバー攻撃の情勢から自社だけでカバーできない領域に対しては、パートナーとの協業を積極的に進めることでサイバーレジリエンスの包括的な向上を後押しします。
直近ではデータ保護やデータガバナンス、データセキュリティを統合するレファレンスアーキテクチャー「Veritas 360 Defense」を発表しました。ランサムウェア攻撃に対するサイバーレジリエンスという観点では、バックアップを取るデータの安全性や、データ復旧後の環境がセキュアであることが必要となり、セキュリティとバックアップの統合が有効です。Veritas 360 Defenseは、セキュリティパートナーのソリューションと当社のソリューションの統合性を検証した上で、ベストプラクティスと開発の設計図を提供します。顧客やパートナーの導入や運用の負荷を軽減し、安全なアーキテクチャーの利用が可能になります。
これは当社が顧客のサイバーレジリエンスの向上を支援する取り組みとして、あくまでスタートラインとなります。今後は、当社ならではの知見も盛り込みながら、継続的な取り組みを進める計画です。
- オンプレミス/クラウドの双方に注力
- 30年にわたって蓄積した知見を生かす
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