KeyPerson
成長が始まる場所にたどり着いた
パナソニックコネクト 代表取締役執行役員プレジデント兼CEO
樋口泰行
取材・文/齋藤秀平 撮影/大星直輝
2023/06/12 09:00
週刊BCN 2023年06月12日vol.1972掲載
(取材・文/齋藤秀平 写真/大星直輝)
「あるべき姿」に向けて加速した1年
──パナソニックコネクトが新会社として設立し、1年がたちました。今の気持ちを聞かせてください。長らく離れていたパナソニックに約25年ぶりに戻る際、「一つのカンパニーをお願いします」となり、社内カンパニーだったコネクティッドソリューションズ(CNS)社の運営を担当することになりました。22年4月に新会社になりましたが、意識はあまり変わっていません。各社内カンパニーの中で、そのまま継続となったのはCNS社だけでしたから。ただ、それぞれの事業会社が自主責任経営をすることになったので、やれることの幅はさらに広がりました。自分が思う会社のあり方や方向性、そして法人向けビジネスのあるべき姿に向けて、より加速した1年になったと思っています。
──直近のビジネスの状況はいかがでしょうか。
コロナ禍でいろいろなことがありましたが、特に22年度上期は、「こんなに部品が入らないことが過去にあっただろうか」と思うくらい部品不足が深刻でした。お客様からの需要は高まっていましたが、部品が調達できず、モノが作れない状況になり、経営的には相当苦しかったです。その後、秋頃から徐々に状態がよくなり、下期は大幅にリカバリーできました。コロナ禍を切り抜け、会社としては勢いに乗りつつあるので、23年度は飛躍のタイミングになるでしょう。
- 集中投資する次の3カ年が勝負
- これからは伸びしろしかない
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