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ハイパーオートメーションを次の成長の柱に
プライム・ストラテジー 代表取締役
中村けん牛
取材・文/安藤章司 撮影/大星直輝
2023/03/27 09:00
週刊BCN 2023年03月27日vol.1962掲載
(取材・文/安藤章司 写真/大星直輝)
ウェブ高速化の海外展開を加速
──東証スタンダード市場への株式上場、おめでとうございます。まずは上場の狙いについてお話していただけますか。資金調達や社会的な信用、人材獲得で有利になるなどの目的はもちろんあるのですが、それ以外にも、これから海外大手のクラウド関連事業者との取引を拡大していく上で、株式上場していることによる信用度の向上はメリットが大きいと判断しました。
──プライム・ストラテジーと言えば、オープンソースソフトのコンテンツ管理システム (CMS)「WordPress」でつくられたウェブページを高速化するツールの開発元として有名ですが、これの海外展開を加速させていくということですか。
ご指摘の通り、当社はウェブページを高速化する「KUSANAGI(クサナギ)」と、ウェブページとの通信や画像、映像のレンダリングを高速化する「WEXAL(ウェクサル)」を主力製品としています。これらのソフト製品はWordPressなどのCMSやウェブを高速かつ安全に動作させるための基盤のような位置づけです。
オンプレミスのサーバーだけでなく、「Amazon Web Services」や「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」など主要なクラウド上でも動作しますので、世界中のユーザーで使ってもらっており、KUSANAGIの直近の累計稼働台数は7万台を超えました。今回の株式上場をきっかけに、海外でのライセンス販売に一段と弾みをつけていきます。
──どのように海外ビジネスを伸ばしますか。
まずは、今夏をめどにウェブの通信やレンダリングを高速化するWEXALと、ウェブの高速化に向けた手順をAIで支援する「David(デイヴィッド)」の国際特許を取得し、主力のKUSANAGIとともに海外のホスティング事業者やCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)事業者などに向けて売り込みを本格化させます。すでにIT市場規模の大きい北米を中心に100社ほどリストアップしており、1社ずつ提案していく予定です。
──ウェブコンテンツの配信を高速化するCDN事業者は、KUSANAGIの競合に当たるサービスではないのですか。
CDN事業者はウェブを高速化するという意味では同じで、一部競合するところもあります。しかし、使っている技術が違いますので、高速化するツールとしてライセンスを購入していただける可能性はとても高いです。北米には中堅・中小のCDN事業者やホスティング事業者が数多くありますので、伸びしろは大きいとみています。
- 「踊り場」から再び成長へ
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