KeyPerson
市場のリーダーとして適切なデータ保護のあり方を追求する
ベリタステクノロジーズ 代表執行役員社長
四條 満
取材・文/日高彰 撮影/大星直輝
2022/06/27 09:00
週刊BCN 2022年06月27日vol.1928掲載
(取材・文/日高 彰 写真/大星直輝)
主目的はもはや障害対応ではない
――サイバー攻撃の被害が相次ぎ、バックアップとリカバリーを行うデータ保護ソリューションへの注目が高まっています。データ保護に関して、企業はどんな課題を抱えているのでしょうか。ここ2年ほどの間、私たちがグローバルでお客様のCIOにヒアリングしたところ、デジタルトランスフォーメーションを進めるにあたって最も顕在化している課題が、マルチクラウド環境下においていかにシンプルでセキュアな形でデータを保護するかです。
もう一つがサイバーレジリエンシー(回復力)です。日本でもいろいろな形でランサムウェアの被害が起きており、「きれいなデータ」を保持し、確実に戻せることが求められています。どれだけセキュリティ対策を積み重ねても、ランサムウェアにやられてしまったとき、ビジネスを継続させるための最後の砦になるのがバックアップです。われわれもまさにここにはフォーカスしているところです。
そして、コンプライアンスも課題になっています。個人情報保護法や、ヨーロッパのGDPR(一般データ保護規則)を順守した形でデータを保持する必要があるほか、社内でのハラスメント行為などにしっかり対応するため、アーカイブしたデータから、eディスカバリー(電子的な証拠の開示)や監査を行えることが求められています。
――データ保護というと、かつてはハードウェアの障害やヒューマンエラーに対する備えという意味合いが強かったと思いますが、目的がかなり変わってきていますね。
ハードウェアの故障によるデータ消失は非常に少なくなってきていますし、クラウドの世界ではインフラの可用性をクラウド事業者が担保しています。しかし、データの管理とアプリケーションの可用性はユーザーの責任で担保する必要がある。そこを補完するのが当社の役割です。
- データ保護に加えて、アプリの可用性を担保
- ハイタッチとマーケティングの強化が課題
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