KeyPerson
ネットワークとSIを融合して競争優位性を高める
オプテージ 代表取締役社長
荒木 誠
取材・文/安藤章司 撮影/松嶋優子
2020/12/11 09:00
週刊BCN 2020年12月07日vol.1853掲載
企業のデータ保管の在り方に着目
――旧関電システムソリューションズの外販部門などをオプテージに移管し、企業向けビジネスを大幅に増強して2年目に入ります。どのような変化がありましたか。当社は旧ケイ・オプティコム時代から固定光回線サービスの「eo光 (イオひかり)」や、格安SIMサービス「mineo(マイネオ)」を手がけていることから、個人向けの通信サービスの会社というイメージが強いのではないでしょうか。2019年4月に旧関電システムソリューションズの外販部門や、親会社の関西電力の社内情報ネットワーク構築部門などを統合し、今のオプテージの新体制となってからは、情報ネットワーク基盤から業務アプリケーション、情報セキュリティ、ITコンサルティングまで一貫して提供できる会社となりました。
eo光は166万世帯、mineoは122万回線のユーザー数があります。これだけの規模のネットワーク基盤を運用でき、かつ強力なSIの能力を有しているITサービスベンダーは珍しい。今年度(2021年3月期)に入ってからは、営業部門とSE部門の連携を一段と強化するなどしてサービスの統合化を推し進めています。
コロナ禍でネットワークやクラウドを駆使したリモートワークの需要が一段と高まる中、ネットワークとSI、サービスをワンストップで提供できる当社の特色は、他のSIerに対しての競争優位性を高めるのに非常に有利に働くと自負しています。
――今年9月に、米国やイスラエルに本社を置くインフィニダットの技術を導入して、クラウド型のストレージサービスを発表していますが、狙いは何ですか。
クラウド分野の事業を強化するに当たり、当社の強みをどのように生かすべきか考えたとき、「データの保管」に着目しました。企業にとって「データ」の資産的な価値は、年々高まっています。砕けた言い方になってしまいますが、業務アプリケーションはオンブレミスだろうが、クラウドだろうがどこに置いても問題になりません。ただ、データだけはできる限り安全で、ベンダーロックインされない場所に保管すべきです。
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