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SB C&S 最近うわさのCopilot、何ができる? Microsoft 365からのAI活用方法をご紹介

2025/02/27 09:00

週刊BCN 2025年02月24日vol.2048掲載

 このところ、AIを取り込んだビジネスソフトウェアが数多く登場している。SB C&Sによる12月12日のセッション4「最近うわさのCopilotとは!? AIを使ったこれからの働き方をご紹介!」では、ICT事業本部技術本部技術統括部第1技術部4課の中澤陽斗氏がMicrosoft 365におけるAIアシスタント「Copilot」の活用方法について解説した。

SB C&S
ICT事業本部技術本部
技術統括部 第1技術部4課
中澤陽斗氏

 中澤氏はまず、多くの人に誤解されている点について解説。「同じようにWordやExcelを使えるものの、買い切り版のOffice 365でCopilotは利用できない。Copilotが使えるのは、クラウド版として提供されるMicrosoft 365 Copilotのほうだ」との違いを示した。また、「Microsoft Copilotは人間とAIが対話するためのAIチャットツールだが、Microsoft 365 CopilotはWordやExcelなどのMicrosoft 365サービスの上で動作するAI機能だ」と中澤氏。同じくCopilotと呼ばれるAI機能にも、使い方が異なる2種類が併存しているのである。

 続けて行われたデモンストレーションでは、Microsoft Copilotによるチャットと画像生成の様子を最初に紹介。その後、Word(雑誌記事企画書の原案生成)、PowerPoint(企画書の原案からプレゼンテーション用スライド原案を生成)、Teams(会議の文字起こしと議事録作成)の各アプリケーションでMicrosoft 365 Copilotがユーザーをどのように支援するかを分かりやすく示した。

 ただし、Microsoft 365 Copilotにその能力をフルに発揮させるには二つのことに留意する必要があると、中澤氏は指摘する。

 一つめは、その企業が持つ業務データのなるべく多くをMicrosoft 365環境に集約すること。具体的には、一般のデータファイルはSharePointかOneDrive for Businessに格納するとともに、Web会議やチャットにはTeamsを、eメールやスケジュールにはExchangeを使えばよい。Microsoft 365 Copilotは、Microsoft 365環境に存在するデータについてAzure OpenAI Service上の大規模言語モデル(LLM)で取り扱う仕組みになっているからだ。

 二つめは、ユーザーがプロンプト(指示文)をうまく使いこなすこと。Web検索の場合のようにキーワードを並べるだけの指示をするよりも、「前提・役割」→「ゴール・タスク」→「追加情報」→「出力書式」という順に文章で指示したほうが、Microsoft 365 Copilotは精度の高い答えを返すことができるのである。

 なお、AIを利用する際に気になるセキュリティーについて中澤氏は、「商用データ保護と明記されたMicrosoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotでは、ユーザーの業務データを学習に使用したり、外部に流出させたりしない」と説明。無償版のMicrosoft Copilotではそうした保護がされないので、注意してほしいと述べた。
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