Special Issue

ラキール 生成AIの深掘りでビジネスシナジーを起こす データ分析とデータ活用のための新たな基盤

2025/02/27 09:00

週刊BCN 2025年02月24日vol.2048掲載

 12月12日のセッション2「生成AIとビジネスシナジーを起こす! データ活用の新たなカタチ!」には、ラキール プロダクトセールスGroupエバンジェリストの赤尾虹太氏が登壇。生成AIを組み込んだ同社の新しいデータ分析基盤でできる高度なデータ分析について説明した。

ラキール
プロダクトセールス Group エバンジェリスト
赤尾虹太氏

 データ分析は、古くから行われてきたデータ活用法である。ITツールも豊富で、統計解析ソフトやBIなどの専門ツールのほか、Excelなどの表計算ソフトでもかなり深い分析が可能だ。しかし、データ分析を企業経営に生かすことができている企業はあまり多くはない。活用できれば相応の効果が見込めるものの、それができなくても業務は回せてしまうからだ。「だから、データ分析の費用対効果を可視化するのは難しい」と赤尾氏は指摘する。

 同氏の説明によれば、データ活用を阻む課題は「システム」「人的資源」「経営判断」の三つに分類できるという。システムの課題とは、データが足りない、品質が低い、一元化されていない、などのこと。人的資源の課題としては専門スキルの不足がある。経営判断の課題では、経営層の判断が確かでないと、分析結果を経営に生かすことは無理だ。

 「このような課題を解決するには、1歩進んだデータ分析基盤が必要だ」と赤尾氏は指摘する。ラキールが提供する“シン・データ分析基盤”があれば、データを一元管理し、ユーザー部門が自らデータを操作し、分析の結果を改善に生かせるようになる、とアピールした。

 実際のシン・データ基盤は、データ分析・統合管理プラットフォーム「LaKeel Data Insight」と、生成AIによる対話型インサイト機能「LaKeel BI Concierge」が搭載された「LaKeel BI」の二つの製品で構成されている。

 LaKeel Data Insightは、データレイク・データウェアハウス・データマートの3層構造になっていて、社内の業務データやビッグデータに加えて、外部アプリケーションのデータも取り込みが可能。データ抽出・データ加工・クレンジングなどの操作はユーザー部門でもできる。

 一方、LaKeel BI Conciergeは、生成AIを活用し、対話型でスピーディーにインサイト(洞察・考察)を把握できるのが特徴。「チャットで質問すれば深掘りできるほか、分析結果の活用法が分からない場合も、生成AIがアクションのヒントを示してくれる」と赤尾氏。LaKeel BIはすぐにアクションに移るためのスケジュール管理など、ほかのアプリケーションと連携することも可能だ。

 セッションの後半は、LaKeel BI Conciergeを使った労務管理のデモンストレーションを実施。生成AIに従業員エンゲージメントを調べさせると、残業時間をもとに退職リスクが高い従業員をリストアップしてくれるなど、行うことができる分析のレベルは表計算ソフトよりもはるかに高度だった。
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外部リンク

ラキール=https://www.lakeel.com/ja/index.html