Special Issue
Keeper Security APAC 企業のパスワード管理と特権アクセス管理を一つのプラットフォームで実現
2025/01/31 09:00
パスワード管理の徹底が不正アクセスや情報漏えいの防止につながる
パスワードは「長く、複雑な文字列で、使い回しをしないこと」そして「定期的に変更すること」が鉄則とされてきた。しかしクラウドサービスが増えた現在、個人の記憶力ではもう管理しきれない。とはいえ、付せん紙や台帳に書くのでは漏えいや転記ミスのリスクがある。また定期的な変更をユーザーに強制すると、パスワードの単純化・パターン化・使い回しが増え、安全面で逆効果になりかねない。近年ではダークウェブでパスワードが流出しているかを監視するツールも存在するため、流出が判明した時点で速やかに変更するほうが効率的だろう。
今日のパスワード管理にはツールの活用が不可欠だ。企業システムにアクセスする従業員、また、ITインフラ担当者などチームで特権アカウントを扱う業務では、ブラウザーなどで提供される利便性重視のパスワード管理機能だけでは機能性や信頼性において不安が残る。
企業のパスワード・特権アクセス管理を一つのプラットフォームで実現し、脆弱性を可視化
Keeper Security APACは、2011年の設立からパスワード管理で業界をけん引し続けてきた企業だ。当初は個人向けに提供していたが、現在は企業向けサイバーセキュリティーソリューションに発展させて展開している。パスワード管理と特権アクセス管理が一つのプラットフォームにまとまっている。開発や運用チームの業務を想定した機能が豊富に実装されているのも大きな特徴だ。なお、パスワードやシークレットは「ボルト」と呼ばれる保管庫に保存されており、最新の暗号化技術で安全に保護されている。
管理コンソールからは組織内ユーザーの状況が一覧できる。誰がパスワードを使い回しているか、どのパスワードが弱いか、ダークウェブに漏えいしているかなどが把握可能だ。「当社のソリューションを使えば、企業内で使われるパスワードの漏えい防止、ヘルプデスクのコスト削減、コンプライアンスの徹底などが実現できる」と西山カントリーマネージャーは説明する。
日本市場への強いコミット 「パートナーと一緒に市場を盛り上げていきたい」
22年には日本にデータセンター、23年には東京にアジアパシフィック地域のためのオフィスを開設するなど、Keeper Security APACは現在日本市場へ強くコミットして動いている。そして24年11月には、カントリーマネージャー兼アジアパシフィック地域営業統括担当シニアバイスプレジデントとして西山高徳氏が就任した。同氏はこれまでIT企業で長く経験を積み、直近ではゼロトラストの一環となるエンタープライズモバイルマネジメント(デバイスの管理、IDやアクセス管理など)にも携わっていた人物だ。
企業向けソリューションに関して同社はまだ日本で2年ほどの歴史しかないものの、HENNGEや弥生、スクウェア・エニックス、弁護士ドットコムなど、さまざまな業界から800を超える導入実績をすでに有している。パスワード管理や特権アクセス管理のためのツールは市場に数多くあるが、機能面や管理性でKeeperは秀でており、さらに日本語でサポートされていることなどが顧客企業から高く評価されている。
西山カントリーマネージャーは「当社は外資系企業だが、日本の市場にあわせてビジネスを構築することを目標にしている。日本の販売パートナーと一緒にビジネスをつくっていきたい」と述べる。今後はパートナー向けウェビナーや情報提供の機会などを通じてパートナー支援体制をより一層強化していく考えだ。
パスワード管理やIDアクセス管理の領域は2桁以上の年間成長率を示す調査結果もある。日本の新たなリーダーとして就任した西山カントリーマネージャーは、最後にこう語った。「Keeper Security APACは、企業の機密情報やアイデンティティー、パスワードを堅牢に守るだけでなく、お客様のブランド価値をさらに高める信頼できるパートナーであり続けたいと考えている」。その言葉には、日本市場への揺るぎない決意と情熱が込められていた。
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