Special Issue
キングソフト 生徒の学習から教職員の働き方改革まで支援するオフィスソフト ビジネス用クラウドサービスを教育現場でも活用
2024/10/03 09:00
週刊BCN 2024年09月30日vol.2031掲載
2019年に開始したGIGAスクール構想では、PCやタブレットなどデジタルツールを活用することで学習の幅を広げ、生徒一人一人の学習ペースに合わせた個別学習の進展が図られた。こうしたICT機器の活用は、地方と都心部の教育格差の解消や教員の業務効率化、共同学習の促進など、多くのメリットがある。
その一方、教員側がGIGA端末であるChromebookに慣れていない、タブレット端末に対応していないWindowsアプリがある、といった課題もキングソフトの実態調査で明らかになった。こうした課題が発生する原因について福田氏は「教職員側が日頃使うのはWindowsやMacのPCである一方、生徒側が使うのはChrome bookだというギャップがあり、それに教職員が対応できていないのでは」と推察した。
さらに同調査によると、約9割の教職員が「生徒にオフィスソフトの操作を学ばせることは重要だ」と考えている。このニーズに応えるのが、キングソフトが提供するマルチデバイス対応のオフィスソフト、WPS Cloudだ。
アカデミー版では個別最適も含めた包括的な学びをクラウドで支援し、PC・タブレットの双方に対応している。異なるデバイスでも、文書作成や表計算、PDF編集機能などを同じ感覚で使えるのがメリットだ。学校での学びにおいては、発表資料やレポート、そして学級新聞などの作成に関して、WPS Cloudを活用して取り組むことができるのだ。
またWPS Cloudは、ファイルの共同編集や削除ファイルの復元にも対応している。クラスや学年ごとで共有範囲を区切ってプライバシーを配慮できるほか、生徒が間違って共有フォルダー内のファイルを削除した際にも管理者権限で復元できるように設定することも可能だ。
クラウド上で文書や資料の管理を行って教職員の働き方改革を推進したり、保護者と学習の進捗や課題情報の共有を通じて連携を強化したりして、教育現場では同ソリューションの活用が図られている。「WPS Cloudによって一人一人の学びに彩りを与えたい」と福田氏は今後の目標を語りつつ、教育機関との連携を通じて生徒のさらなる学びや、教職員の業務効率化を提供する構えを示した。
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