Special Issue
日本HP 「より堅牢に」「より活用しやすく」「サステナブル」なGIGA端末 耐久性と使いやすさを両立し、多くの要望に応える
2024/10/03 09:00
週刊BCN 2024年09月30日vol.2031掲載
同社のGIGA端末は米軍の調達基準であるMIL-STD規格の19項目に合格するレベルまで耐久性を高めた。さらにGIGAで最も重要視される落下テストやポート、ヒンジ、キーボードなどの部位について追加での独自テストを実施、教育現場でのさまざまな使用環境を想定し、より高い堅牢性、耐久性を実現している。
同社の端末はバッテリーにもこだわっている。一般的な教室での利用は、充電保管庫で充電、利用時には児童生徒が取り出して利用する。このため授業時間はもちろん、できれば1日はバッテリーの残量を気にせずに利用できることが望ましい。同社は、1000回の充放電を設計寿命としたロングライフバッテリーを採用しているため、よほど特殊な事情がない限りは5年間バッテリー交換が不要だ。90分で90%の急速充電にも対応しているため、ケーブルの接続ミスなど、万が一の際も安心だ。付属のペンについても、最も気づきやすいキーボード上部に格納するため、紛失しづらい。また、格納すれば自動的に充電され、15秒で45分間利用できるなど、充電切れの心配がない。さらに第2次GIGAのモデルからは、二次元コードの読み取りに適したオートフォーカスカメラも搭載。教科書への二次元コード掲載拡充の動きにも対応する。
同社では、第1次GIGAで使用された端末を、メーカーを問わず無償で回収・再生し、海外の学校向けのリユース提供も予定している。
Chromebookの新モデルは重量も軽くなった。パフォーマンスを犠牲にせずにコストを抑えるため、文部科学省が定める最低スペックCPUの約1.7倍の性能を誇るSoC「MediaTek Kompanio 520」を搭載した。またWindows PCはAdvanced仕様に対応、第1次GIGAで課題とされたOS起動やアプリ動作のストレスを解消するため、CPUを「Intel N100」に変更、ストレージはeMMCではなく128GBのUFSにすることで、より快適に利用できるようにした。また、OSの大型アップデート時の万一に備え有線LANポートも備えている。教育現場に即したさまざまな特徴を紹介し、松本氏は講演を終えた。
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