Special Issue

PCでできるサイバー攻撃対策が重要な理由

2024/08/26 10:00


 近年、進化が著しいAIを悪用したサイバー攻撃が増えていると言われている。攻撃者が狙うのは“人”であり、その“人”とネットワークを介在するPCだ。特にオフィスだけでなく、自宅や外出先など場所を問わない働き方は、会社のセキュリティ対応範囲から外れてしまうことも多いだけに、PC単体でセキュリティを確保することが重要になる。本記事ではHPのビジネスPCのセキュリティ機能が、いかにPCのセキュリティを強固にするのか、さらにIT部門のPC管理を効率化するのかを紹介する。

サイバー攻撃はあなたの会社も狙っている

 PCをネットワークにつないでビジネスをしている以上、サイバー攻撃のリスクは常にあるものだが、狙われるのは大きな会社や組織だけと楽観していないだろうか。大きな企業や組織では、サイバー攻撃に対応するセキュリティ体制が整っているところは多い。そこで、セキュリティの手薄な中堅・中小企業を攻撃し、そこを踏み台に本来のターゲットである大手企業などを狙うのが「サプライチェーン攻撃」と呼ばれる手法なのだ。
 

 こうした攻撃はネットワークの入り口としてのPCを狙っている。あなたの会社のPCもターゲットになっていると考えるべきであり、PC単体のセキュリティレベルを上げることにはとても重要な価値がある。HPはそこに向けたセキュリティソリューション「HP Wolf Security」を用意し、最後の砦であるエンドポイント(ネットワークの末端)のセキュリティ対策を提供している。

攻撃を受けることを前提にセキュリティを組み立てる

 HPではPCの構成をOSの上、中、下と大きく3種類に大別し、それぞれの領域に対して、セキュリティソリューションを用意している。

 「OSの上」はディスプレイやWebカメラ、指紋センサーなど、データの表示や入出力を司る領域。「OSの中」とはOSそのものや業務ソフト、それらによって生成されたファイルのこと。「OSの下」はPCの起動に必要なハードウェア(プロセッサー、メモリ、SSD)やファームウェア(BIOS/UEFI)など、PCの根幹ともいえるハードウェア部分に該当する。
 

 「HP Wolf Security」はこの3領域に対して多彩なセキュリティ機能を用意し、堅固な守りを実現している。さらに攻撃をはね返すだけでなく、万一攻撃を受けてしまっても、自律的かつ自動的に元の状態に復旧するのだ。

 また、セキュリティ機能全体の司令役として搭載される専用チップ「HP Endpoint Security Controller」はハードウェアレベルでCPUやBIOSから独立して搭載されるため、確たる信頼性・健全性のベースとなっている。さらに、未知の攻撃である量子コンピュータによる暗号総当たり攻撃にも対策されている。

最新のPC管理と未知の脅威に対応するHPのセキュリティ

 IT部門にとっては「HP Protect and Trace with Wolf Connect 」*1も心強い。紛失または盗難されたノートPCがWi-Fiやインターネットに接続されていない場合や、電源オフの場合でも、リモートでノートPCのデータを保護することができる、最新のセキュリティソリューションだ。

 リモートから強力なデータ消去や操作ロック、現在地の探索も可能など、IT部門の手間と時間とコストを低減する機能を備えており、ハイブリッドワークにおけるノートPCの、リモート管理の信頼性を飛躍的に高めることができるのだ。まさにHPの進化したエンドポイント管理を具現化した機能と言えるだろう。
 
※NIST(米国国立標準技術研究所)が定めるパージ(除去)レベルでデータ消去を遠隔から実行

 さらに前述した「HP Endpoint Security Controller」は、未知なる脅威とされる量子コンピュータからの総当たり攻撃にもいち早く対応しているということだ。量子コンピュータによる脅威については、まだまだ先のことと考える担当者も少なくないかもしれないが、法人PCのライフサイクルは4年から5年とされる。その間に量子コンピュータが実用段階に移行する可能性は決して低くはない。未知の脅威の可能性を少しでも感じるのであれば、転ばぬ先の杖として備えておく価値はある。
 

選ぶ理由がある、HP Dragonfly G4

 現在、日本HPでは「あなたの、はたらくのそばに。」をキーワードに、中堅・中小企業を支え、寄り添うPCとして「HP Dragonfly G4」のキャンペーンを展開している。HP Dragonfly G4は上記のようなセキュリティ機能をほぼ網羅した最新鋭のビジネスモバイルPCだ。B5ノートと同じくらいのサイズで、重さは約1.0kg*2と軽量かつコンパクトに仕上げられている。搭載するCPUは「第13世代インテル® CoreTM プロセッサー・ファミリー」。前世代から採用されている多コア多スレッド化によるハイブリッドアーキテクチャをブラッシュアップし、圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

 2台のカメラ映像を同時に表示するマルチカメラ機能や、AIノイズキャンセル機能など、オンラインにおけるコラボレーション/コミュニケーションに役立つ機能が多数実装されており、リモート会議の質向上にも貢献する。

HP Wolf Security for Businessの実装はもちろん、内蔵型プライバシースクリーン機能でPC画面の盗み見を防ぐ「HP Sure View Reflect」*3をはじめ、セキュリティ機能が充実している。こうした安全なPCを選び、ビジネスに活用することは、ビジネスの成功の第一歩と言えるだろう。
 

「2024年はAI PC元年」AIがあなたをアシストするビジネスPCへ

HPはこれまでのデバイスとしてのPCという考え方から脱却し、AIを搭載したHPのビジネスPCを「パーソナルコンパニオン(伴走者)」と位置づけている。HPのAIビジネスPCはAIに最適化されたインテル® CoreTM Ultra プロセッサーの搭載により、これまではクラウド上で実行されるサービスが中心だったAI処理を、クラウド上のみならず、PC本体でも実行することで処理の高速化を実現している。Windows 11のAIツールMicrosoft Copilotに準拠し、AIが日々のルーティンをはじめ、さまざまなタスクをサポートする。
たとえば、営業計画を作成する際に欠かせない顧客候補企業のリストアップは、従来なら1社ずつホームページを訪れIRページなどを読み込む必要があったはずだが、AIに指示すればものの数秒で要約された情報が提示される。また、毎日届く大量のメールも内容を要約して表示するように指示しておけば、メール処理の時間も大幅に短縮化できる。そうして空いた時間を人間にしかできない重要な仕事に充てることで、生産性を最大化させることが可能になる。
一方で、AIの活用でますますPC内の機密情報の重要性は高まると考えられるが、それに呼応してPCのセキュリティをより高めるサービスも、HPは展開している。ビジネスの生産性と脅威への対策の両輪を進化させたのがHPの提供するAI PCなのだ。

*1:HP Protect & Trace with Wolf Connect requires a) customer activation by registering for the Workforce Experience platform at https://admin.hp.com. Internet access required; and b) downloading of the HP Insights Agent for Windows at https://admin.hp.com/software. The agent collects telemetry and analytics around devices and applications that integrate into the Workforce Experience platform. Internet access with connection to the Workforce Experience platform is required. HP follows stringent GDPR privacy regulations, and the platform is ISO27001, ISO27701, ISO27017 and SOC2 Type2 certified for Information Security.
*2:最小構成時。構成によって重量は変わります。
*3:HP Sure View Reflectの対応はモデルにより異なります。
*4:1年間保証の内容は、1年間引き取り修理サービス、1年間パーツ保証/電話サポートとなります。

●Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Arc、Arria、Celeron、セレロン、Cyclone、eASIC、Intel Ethernet、インテル イーサネット、Intel Agilex、Intel Atom、インテルアトム、Intel Core、インテルコア、Intel Data Center GPU Flex Series、インテルデータセンター GPU フレックス・シリーズ、Intel Data Center GPU Max Series、インテルデータセンター GPU マックス・シリーズ、Intel Evo、インテル Evo、Gaudi、Intel Optane、インテル Optane、Intel vPro、インテルヴィープロ、Iris、Killer、MAX、Movidius、Pentium、ペンティアム、Intel RealSense、インテル RealSense、Intel Select Solutions、インテル Select ソリューション、Intel Si Photonics、インテル Si Photonics、Stratix、Stratix ロゴ、Tofino、Ultrabook、Xeon、ジーオンは、Intel Corporation またはその子会社の商標です。
●記載の社名、品名は各社の商標または登録商標です。
●記載された内容、価格、仕様などは予告なしに変更する場合があります。
●納期、在庫状況は変動する場合があります。

 

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日本HP=https://www.hp.com/jp/

TD SYNNEX=https://jp.tdsynnex.com/