Special Issue
ジョーシス SaaSとモバイルデバイスを従業員にひも付け 一元的に管理するSaaS時代のIT資産管理とは
2024/08/08 09:00
週刊BCN 2024年08月05日vol.2025掲載
ジョーシスのセッションには、チャネル営業統括部副統括部長の城戸大輝氏が登壇。「SaaS時代のクラウドセキュリティの新常識~ガバナンスと効率性を両立するIT資産管理とは?~」と題して、SaaSとモバイルデバイスに対するIT資産管理の理想型について語った。
誰もが実感しているように、コロナ禍を機に日本人の働き方は大きく変わった。城戸氏はある調査会社の資料をもとに「テレワークにも使えるノートPCの出荷金額は40%増え、国内SaaS市場は20%拡大した」と述べた。
ただ、企業のIT資産管理はこの状況にまだ対応できていない。ジョーシスの調べによれば、自らのSaaS使用状況を把握していない企業が約40%。把握している企業でも、SaaSの数が10を超えると、情報システム部門が一括管理している企業は半数以下となってしまう。また、モバイルデバイスの管理には表計算ソフトが多用されていて、その割合は、中小企業で70%以上、大企業で30%を超える。このように情報システム部門がIT資産をデジタルで一括管理していないことによって多くの課題が生じている、と城戸氏は指摘した。
そこで求められるのが、企業内で使われているSaaSやモバイルデバイスを一元的に管理できるツールだ。一元管理にもいろいろな方法があるが、ジョーシスがITデバイス&SaaS統合管理クラウドの「ジョーシス」で採用しているのは、SaaSとモバイルデバイスなどのすべてのIT資産を従業員にひも付けて管理するやり方。この方法の利点を、城戸氏は「誰がどのIT資産を使っているかを一括して把握することができ、更新漏れのリスクが生じない」と説明した。
このクラウドには従業員台帳(派遣社員、パート、アルバイトを含む)、デバイス台帳、アプリ台帳の三つがあり、相互に自動連携する仕組み。誰かが新しいSaaSやモバイルデバイスを使い始めると従業員台帳に自動登録されるので、シャドーITの状態になることはない。また、退職者が従業員台帳から取り除かれると、その人にひも付けられていたモバイルデバイスやSaaSもすぐに使用不能の状態になる。
ジョーシスは、情報システム部門の業務効率化にも寄与する。統合管理ができるだけでなく、入社日や退社日に行うべき登録・抹消処理を前倒しで済ませておけるからだ。シャドーITや退職者の削除漏れがなくなることによってセキュリティーリスクも低下するので、それによる業務量削減にも期待できる。城戸氏は「2023年2月にパートナープログラムを開始し、募集を続けている」とアピールした。
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