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ROBON さまざまな企業の生産性を飛躍的に向上 デジタル変革を進める3シリーズ7種のSaaS

2024/08/08 09:00

週刊BCN 2024年08月05日vol.2025掲載


 ROBONのセッションに登壇したのは、代表取締役の荒木岳夫氏。「ITで全てのお客様の生産性を飛躍的に向上させるために」と題したプレゼンテーションで、荒木氏は企業の生産性向上に役立つ同社の3シリーズ、7種類のSaaSを紹介した。

ROBON
代表取締役
荒木岳夫氏

 デジタル変革(DX)とは、単に業務をIT化するだけではなく、それによってビジネスモデルを変革することであるーー。DXの文脈では、しばしばこの警句が語られる。しかし、そもそも業務がIT化されていなければDXに到達できないことも事実。また、現在の日本のように労働力人口が減少しつつある状況下では、ITで企業の生産性を高めて余裕を生み出さない限り、DXに取り組む人的資源を確保することも難しい。

 「そこで弊社は、企業がDXでビジネス変革をする時代にふさわしいソフトウェアをSaaSで提供することにした」と、荒木氏。2020年に税務ロボットシリーズ、23年にData Fabricシリーズ、24年に相談ロボットシリーズと、計7種類のSaaSをそろえてきたと経緯を語った。

 最も最近になってサービスインした相談ロボットシリーズ(税務相談ロボット、労務相談ロボット)は、生成AI技術を使ってユーザーの質問に回答するチャットBOTだ。ユーザーとして想定されているのは顧客からの質問に答える専門家(税理士や社会保険労務士)と一般企業の両方で、ベースとなっているのは法律・政令・省令や関係省庁が発した通達のテキスト。RAG(検索拡張生成)を装備しているほか、回答の下には根拠情報の出典も表示されるので、生成AI特有のハルシネーションへの対策も十分だ。

 また、同社設立直後の20年から提供されているのが、専門家にしかできなかった作業を自動化する税務ロボットシリーズだ。この中には申告ロボット(最小限の手入力で法人税申告書を作成)、決算ロボット(会計データから法人税申告書を自動作成)、通算ロボット(グループ通算の自動計算)、税効果ロボット(税効果会計の自動計算)の4種類のソフトウェアがあり、いずれもWeb APIで業務を自動化する仕組み。ほかのSaaSと直接にやりとりするクラウドネイティブ(サーバーレス)方式なので、件数や容量の制限などもない。

 Data Fabricシリーズの「Mashu」は、企業内に分散しているさまざまなデータを論理的に統合するためのソフトウェアだ。「データそのものを1カ所に集めるのは膨大な時間が必要なので、データそのものではなく、メタデータを統合する仕組みを採用した」と、荒木氏。Mashuを企業のデータ管理基盤に採用することによって、「データの抽出と同期を自動化」「メタデータを全文検索してワンストップでデータを発見」「メタデータにデータの情報をタグ付けして関係者が共有」などの使い方ができるとアピールした。
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ROBON=https://www.robon.co.jp/