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ネットワンパートナーズ 第2期に突入したGIGAスクール構想を多様なソリューションと高い技術力で支援する

2024/06/27 09:00

週刊BCN 2024年06月24日vol.2019掲載

 GIGAスクール構想 第2期に際して端末リプレースの補助金が決定しているが、申請するには技術的な課題を乗り越えないといけない。そうした中でシスコシステムズは多様なソリューションを提供し、同社のディストリビューターであるネットワンパートナーズもその豊富な実績と高い技術力でパートナー企業とともに教育現場を支援している。GIGAスクール構想 第2期における課題や両社の連携によってもたらされるメリットなどを聞いた。

第2期に突入したGIGAスクール構想とその課題

 2019年12月にスタートしたGIGAスクール構想は、コロナ禍による教育環境のデジタル化のニーズもあり、21年度末にはその目標をほぼ達成した。そして、24~28年度を実施期間とする「GIGAスクール構想 第2期」に突入している現在、国は第1期GIGAスクールで整備された端末のリプレースのための補助金を決定している。
 
林山耕寿
シスコシステムズ
公共事業 事業推進本部
ビジネスディベロップメントマネージャー
自治体・教育ICT事業推進担当

 「しかし、補助金の申請には端末の整備・更新計画だけでなく、ネットワーク整備計画や校務DX計画なども提出する必要がある点に注意が必要だ」と、シスコシステムズの林山耕寿・マネージャーは述べる。

 このネットワーク整備計画の策定で欠かせないのが、通信ネットワーク環境のアセスメント(評価)だ。しかし、その手法は多岐にわたり、ボトルネックとなるポイントを明確にするのは難しい。

 「端末1台当たりの補助基準額は5万5000円だが、その中で周辺機器なども導入しなければならない。さらに、本構想ではフィルタリングの導入が義務付けられているものの、補助の対象外であり、そのコスト負担も生じてくる」と、ネットワンパートナーズの野里健太郎氏は加えて説明する。
 
野里健太郎
ネットワンパートナーズ
セールスエンジニアリング部 第1チーム

高い技術力でパートナー企業を支援するネットワンパートナーズ

 こうした数々の課題を解決するべく、シスコシステムズではさまざまなソリューションを用意している。

 例えばSaaS型マルチレイヤー監視ソリューション「Cisco ThousandEyes」を用いて、ネットワーク上のトラフィックとエンドユーザーのエクスペリエンスをリアルタイムで可視化するとともに、ネットワークの問題を特定し解決するための手助けを行うといった、ネットワークアセスメントでの活用を進めている。

 フィルタリングに関しては「Cisco Umbrella」が、危険なサイトへの接続をDNSレイヤーでブロックする。そして、幅広いラインアップにより全国約7000校以上で採用された実績を持つネットワーク製品「Cisco Meraki」が、高速かつ安定した校内ネットワークの構築と、時間や場所を問わないクラウド経由での容易な運用管理を可能にする。

 さらに同社ではC i s c o Me r a k i とCiscoUmbrelaを統合し、ネットワークもセキュリティーも一元管理を可能とする「Cisco Secure Connect」も用意している。

 「いつでも、どこからでも、安全にアクセスできる環境を非常にシンプルな方法で実現する。また、Cisco Merakiの管理画面から各ソリューションの設定や変更などが可能だ。統合されたクラウドダッシュボードにより運用管理の負荷を大幅に軽減できる」(林山マネージャー)

 注目すべきは、シスコシステムズはこうしたソリューションと組み合わせた提案パッケージを作成して展開している点だ。これにより、個々のニーズに応じた組み合わせで補助を申請できる。
 

文教市場におけるネットワークとセキュリティーの課題を解決するシスコシステムズ

 ネットワンパートナーズは、GIGAスクール構想に欠かせないネットワーク、セキュリティー対策ソリューション導入に関する知見やシスコシステムズのソリューションについて豊富な導入支援実績を有している。また、Cisco Secure Connectについて国内でいち早く検証するとともに、パートナー企業が安心して顧客に提案できるように検証データやトレーニングメニューを提供するなど、シスコシステムズのディストリビューターとしても存在感を示している。

 ネットワンパートナーズはGIGAスクール構想 第1期で導入されたアクセスポイントのリプレース時期を見据えて、主要な9社の製品を対象にマルチベンダーワイヤレス検証を実施。実際の学習環境を再現すべく、40台のタブレットを同時接続して性能を測定した。

 「中立的な検証の結果、シスコシステムズのアクセスポイントには優れている点が多く、学校での使用に当たって申し分のない内容であることが改めてわかった。今後は検証で得られた知見を基に、マイグレーション提案を行っていく予定だ」と野里氏は語り、「製品検証からのフィードバックを生かしてパッケージ化し、プロモーションを図っていきたい」と林山マネージャーも続ける。

 野里氏は「われわれの強みは高い技術力にある。高品質でマルチベンダー環境での検証や、ハンズオントレーニングによる支援などで、シスコシステムズと連携しながらパートナー企業と顧客を技術面から支援していく」と訴える。
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外部リンク

ネットワンパートナーズ=https://www.netone-pa.co.jp/