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クラウドワークス 作業時間を可視化して収益性と生産性を改善 入力も管理も簡単なSaaSの間接販売を開始
2024/02/15 09:00
週刊BCN 2024年02月12日vol.2002掲載
クラウドワークスによる講演「工数管理の手間を90%削減! 時間の可視化がプロジェクト収益性や生産性改善へとつながる」には、クラウドログ事業推進部パートナーセールスグループ・リーダーの岩熊賢志郎氏が登壇。工数管理SaaS「クラウドログ」の特徴について語った。
工数管理とは、誰がどの仕事に何時間使ったかを記録・集計することを意味する。労働時間を日単位で管理する勤怠管理と違って、工数管理の単位となるのは個々の仕事や工程。工数を管理すると仕事や工程ごとの原価や収益が明らかになり、集計結果を基に働き方を改善することも可能になる。「業種としては製造業や建設業で広く使われている」と、岩熊氏。ソフトウェア開発やSIer、アウトソーサー、教育機関、銀行での利用も多いという。
ただ、工数管理を導入したものの、実際にはきちんと実践されていないことも多い。第1の課題は、従業員が作業時間を入力してくれないこと。入力が面倒、カレンダー管理(日程管理)との二度手間になる、入力の習慣が続かない、などが代表的な言い訳だ。
第2に、集計に手間がかかるという課題がある。計算そのものはPCの表計算ソフトで自動化できるものの、プロジェクトや工程別に集計したり、複数軸のクロス集計をしたりするのはかなり複雑な処理が必要だ。工数の消化率を見るには予定と実績を対比させる必要があるが、これも表計算ソフトでは難しい。
同社のクラウドログは、このような課題を乗り越えて工数管理を社内に定着できるソリューションだ、と岩熊氏はアピールした。
SaaSとして提供されるクラウドログの最大の特徴は、直感的なユーザーインターフェースで誰でも簡単に作業時間を入力できること。作成できるレポートは7グループの33種類で、入力済みの工数はさまざまな軸で集計でき、棒グラフ、円グラフ、線グラフなどの作成も可能だ。予実管理をする場合は、予定と実績をグラフの色の違いや表の枠内の上下で区別できる。
クラウドログは2023年9月までは直販のみで提供されており、750社以上の販売実績を有している。SIerや販売店経由の間接販売は、10月に始まったばかり。「直販でリーチできていなかった潜在顧客は非常に多いのではないか」と岩熊氏。これまでの平均解約率は0.7%、売上継続率(NRR)は110%と、既存ユーザーの評価は良好。「パートナーが顧客のアポイントメントを取った後は当社が引き継ぐので、手離れもいい。IT企業はぜひ応募してほしい」と、岩熊氏は講演を締めくくった。
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