Special Issue
Smartsheet Japan 非固定型業務プロセスの生産性を高めるには 管理方法に合った管理ツールの採用がかぎ
2024/02/15 09:00
週刊BCN 2024年02月12日vol.2002掲載
Smartsheet Japanのセッション「Fortune 500の80%以上の企業が導入している生産性向上のためのDX変革の手法とは? 実例とともに解説」には、社長執行役員の嘉規邦伸氏が登壇。業務プロセスと人材の管理に役立つ同社のサービスをアピールした。
嘉規氏は、まず、「業務プロセスの約40%は、財務会計や販売管理のように確立されている。残りの約60%は、工程管理や受発注管理のような固定されていない業務プロセスだ」と指摘。確立された業務プロセスがERPやCRMで処理されているのに対し、固定されていない業務プロセスは文書作成ソフトや表計算ソフトで各人各様に管理されてきたと述べた。
そのような非固定型の業務プロセスを管理するのに適したツールとして嘉規氏が紹介したのが、同社の「Smartsheet」と「Resource Management」の二つのサービスである。
Smartsheetでは、プロセス(手順)にかかわる計画、コラボレーション(共同作業)、報告などの管理が可能。案件ごとにやり方が違うような非固定型の業務プロセスに適している。典型的な活用事例として嘉規氏が紹介したのは、プロジェクト管理、他部署からのリクエスト(依頼事項)管理、社内プロセス管理などだ。
また、「Smartsheetの操作画面は表計算ソフトのシートとよく似た形となっているので、誰でもすぐに使える」ことも特徴。データ入力用にフォーム、管理・報告用ににレポートやダッシュボードなどのユーザーインターフェースも用意、他社の広範なSaaSともデータが連携できる。
このSmartsheetのプラグイン(付加ソフト)で提供されるのが、人のアサイン(割り当て)管理を専門とするResource Managementだ。
プロジェクト制で仕事をする場合、どのような技能や特性を持つ人が必要かを考え、候補者の業務スケジュールと単価(賃金ランク)を考慮しつつ、プロジェクトの予算と期間に見合った人を割り当てていくのが普通だ。Resource Managementでは、まず、各人の役割(職能)、プロファイル(技能)、単価をあらかじめ登録。適任者をSmartsheetのデータに連携させていく仕組みだ。管理者には、予算超過を確認できるプレースホルダー機能や稼働時間集計機能などが役立つ。
SmartsheetとResource ManagementはSaaSだが、一般的なSaaSと違ってSmartsheet Japanは直接販売を行っていない。「100%が間接販売なのでパートナーとバッティングすることはなく、二人三脚でビジネスを創造していく」と、嘉規氏。販売を受け持つソリューション・パートナーと実装などを担当するサービス・パートナーを募集中だとアピールした。
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