Special Issue
ネットワールド Aruba製品を活用して信頼性が高いネットワーク環境を構築 データセンター領域で生かされる高い技術力と幅広い知見
2023/11/02 09:00
週刊BCN 2023年10月30日vol.1990掲載
デジタルファースト社会の到来で、従来以上にネットワークインフラの重要性が高まっている。そのような中、ソリューション・ディストリビューターのネットワールドでは、データセンターネットワーク構築の相談が急増した。特にヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)のHPE Aruba Networking製品を活用したネットワーク構築の依頼が年率で200%増加、ビジネスのボリュームも5年前に比べて10倍に伸びているという。ネットワールドとHPEの担当者に、ネットワーク構築の現状とHPE Aruba Networking製品の特徴を聞いた。
データセンターの需要拡大と、不足するネットワーク系エンジニア
出社とリモートのハイブリッド化、SaaSを含むクラウドサービスの利用増加、そしてBtoCのECサービス急増など、昨今はビジネス・生活の両面でデジタル環境が急速に変化している。その中で、サービスの基盤となるデータセンター活用のニーズが今まで以上に高まり、新規または既存環境の整備・強化が急がれている。一方の開発の現場では、ネットワーク領域のエンジニアが不足しているのが実情だ。ネットワールド SI技術本部インフラソリューション技術部ネットワークソリューション課の對馬徹・主任は、「デジタル人材の拡充が叫ばれる中で、クラウド系エンジニアは増えているが、ネットワーク系エンジニアは減少傾向にある。それにより、データセンターネットワーク領域が疎かになっている」と警鐘を鳴らす。
一口にデータセンターネットワークといっても、押さえておくべきポイントや必要な機能はさまざまだ。さらに昨今ではハードウェア領域だけでなくソフトウェア領域の知識も求められ、そのために対応できる人材の供給が追い付いていない。
昨今のデータセンターユースに対応するCX8000スイッチが登場
この状況を補完する存在が、メーカーと強いつながりを持ち、専門知識も有するソリューション・ディストリビューターだ。中でもネットワールドはマルチベンダー対応で守備範囲が広く、構築に対応できる専門技術者も多数在籍する。物理・無線の従来ネットワーク構築はもちろんのこと、ミドルウェアプラットフォーム系やストレージソリューション系まで総合的な知見を持つのも特徴だ。「データセンター領域を中心にネットワーク構築のご相談を年間で約800件いただいており、技術者がフル稼働している」と對馬主任は語る。その中で特に高い伸び率を見せているのが、HPEが提供するHPE Aruba Networkingのデータセンタースイッチ製品群を活用した構築案件だ。
HPE Aruba Networking製品は現行版の「HPE FlexFabric 5710 Switch(FF5710)」シリーズと、現在の技術トレンドを反映した後継ラインアップの「HPE Aruba CX8000 Switch(CX8000)」シリーズの2系統がある。日本ヒューレット・パッカード Aruba事業統括本部システムエンジニア本部の松島大助・プリセールスコンサルタントは、FF5710とCX8000の差分点として、クラウドネイティブの設計思想とインテリジェンスな機能の2点を挙げる。
「CX8000には、オンプレミスとのAPI連携や、危険なMACアドレスを検知して自動でネットワークから遮断するセキュリティ対策など、構築・運用面におけるさまざまな機能が実装されている」(松島コンサルタント)。
HPE Aruba Networkingの強みは、ルータやSD-WANといったネットワーク領域全般の製品をそろえつつ、データセンターで活用する各製品もHPEのシングルテクノロジーで提供できる一貫性にある。
「無駄な動作検証やシステム/ネットワーク構築作業が不要で、コストを抑えつつ信頼性が高い環境を構築しやすい。運用も容易で、トラブルが生じた際に一つの窓口で対応可能。ネットワールドでも、サーバーをリプレースするタイミングで、HPE製品でまとめた提案をする機会が増えている」(對馬主任)。
高い技術力と幅広い知見でハイレベルなネットワーク構築提案が可能
ネットワールドは、FF5710に関して引き続き取り扱いを続けていく一方で、リプレースも含めてCX8000シリーズの提供を強化していく構えだ。またHPEは次世代型製品を販売していくにあたり、ネットワールドに高い期待を寄せる。松島コンサルタントは「ネットワールドは、HPE Aruba Networking製品の導入実績が豊富な上に、新製品の導入前検証の精度が高い。仮想環境に対しても知見があるため、ハイレベルなネットワーク構築の提案ができる」と評価する。對馬主任は、「ネットワールドは東名阪と博多に四つの拠点を展開し、全国どこでも伴走型のSEサービスを提供できる。キャンパスからデータセンターまで、何か不得意な分野があったら、われわれにぜひご相談いただきたい」と、全国のSIerに対してメッセージを送る。
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