バリオセキュアのセッションでは、営業本部ビジネスイノベーション推進部部長の建部和俊氏が登壇。「【まさに今が旬！！】今ネットワーク機器の脆弱性が狙われている！ ～プロに任せた運用で適切な対策を～」をテーマに講演した。


　「報道されているように、昨年の冬、大阪の医療機関がVPN装置（通信機器）の脆弱性を突かれてランサムウェアに感染した」。PCやサーバーのOSだけでなく、UTM、ネットワークスイッチ、Wi-Fiアクセスポイントなどもセキュリティパッチを適用するべきだと建部氏。実際、情報通信機構の調べによれば、一つのIPアドレスに送られてくるサイバー攻撃関連のパケットの数は2022年の1年間で約180万以上。その半数以上が、標的型攻撃ができるかどうかを調べるためのスキャンだったという。

　ただ、全ての企業が通信機器の脆弱性管理に十分な要員を割けるわけではない。中堅・中小企業ならなおさらだ。「そこで、当社はネットワークセキュリティの専門家によるアウトソーシングサービスである『VarioマネージドLAN/Wi-Fi』を23年3月6日に満を持してリリースした」と建部氏。脆弱性対策のアップデートとトラブルシューティングの2大サービスを提供することによって、ネットワークセキュリティ業務に携わる情報システム担当者の負担を大幅に軽減できるようにした、とアピールした。

　VarioマネージドLAN/Wi-Fiは、英Sophos（ソフォス）製のネットワークスイッチ/Wi-Fiアクセスポイントをベースにした統合型のマネージドサービスとして提供される。最大の特徴は、ネットワークスイッチとWi-Fiアクセスポイントの管理やメンテナンスが一切不要であること。「ハード、ソフトの設定変更なども全てバリオセキュアが担当する」（建部氏）からだ。また、24時間365日で機器の稼働監視を行い、不測の機器障害時は管理者にメールで通知する。故障時には交換を行うことも可能だ。管理用ツールとしては、状態の確認や操作を直感的に行える専用コントロールパネルが企業に提供される。

　その結果、企業側に専任担当者がいなくても、ネットワークスイッチやWi-Fiアクセスポイントのファームウェアを常に最新に保って脆弱性をつぶすことが可能。万が一、トラブルがあった場合も迅速にリカバリーするためのワンストップサポートが受けられる。

　さらに、VarioマネージドLAN/Wi-Fiは販売代理店に魅力的な商材となる。「販売後の運用や障害対応などは、全て当社が対応している」と建部氏。解約率も低いリカーリングモデル（サブスク）なので収益の継続化も図れると結んだ。