Special Issue
CData Software Japan 「Excel」リレーからデータ分析基盤へ データパイプラインツールがデータドリブン経営をサポート
2023/08/24 09:00
週刊BCN 2023年08月21日vol.1981掲載
CData Software Japanのセッションでは、代表社員・職務執行者の疋田圭介氏が登壇。「前日の業務データが見れていますか?~CRM/ERPデータの統合ではじめるデータドリブン経営~」をテーマに講演した。
ITが登場する前から、業務データは経営に生かされてきた。古くは複式簿記の仕訳データが管理会計に活用されていたが、1990年代にERPが登場するとモノとカネの動きを総合的に把握することが可能になる。さらに、その後も、顧客に関するデータはCRM、見込み客発掘にMA(マーケティング自動化)、サブスクリプション型ビジネスの評価にLTV(顧客生涯価値)と、さまざまなITツールがデータドリブン経営に使われるようになった。
このように多種多様のITツールを併用していると、企業の業務データは複数のアプリケーションやファイルに分散することになる。「SaaSは機能特化型が多いので、どうしても複数のSaaSを使い分けることになってしまう」と疋田氏。海外に進出している企業の場合、国・地域別の規制や商慣習に対応するために、現地法人ごとに別々のERPを導入する例も多いという。
その結果、データドリブン経営はかえって難しくなった。ITツールごとの管理レポートからは各業務・各現場のことしか読み取れないし、異なるERPを使っている現地法人同士のデータを統合するには「Excel」シートに変換して送付するしかないからだ。公開されているAPIを介して連携する方法もあるが、凄腕のエンジニアを確保しておく必要がある。
そこで疋田氏が勧めるのが、同社の「CData Sync」で複数のデータを統合する方法だ。CData Syncは、さまざまなデータソースに存在するデータをノーコードで他のDBに複製するためのツール。疋田氏は「400種以上のSaaS、DB、ファイルに対応しているので、データソースからデータを抽出して分析用のDWHに流し込むモダンなデータ基盤を作れる」と強調した。
CData Syncの特徴として疋田氏が挙げたのは、「シンプルな設定」「柔軟なジョブ管理」「高度な差分更新」「マルチプラットフォーム対応」の4点。データ分析基盤はわずか3ステップで構築でき、転送ジョブでフィルタリング・データマッピング・スケージュリングなどが可能だ。また、差分だけを更新する方式を選べば通信量を抑えることができ、オンプレミスとクラウドのどちらでも動作する。疋田氏は、2社・団体の導入事例も紹介。「CData Syncを使えば、毎日の業務データを“粒粒”で見られるようになる」と締めくくった。
- 1
関連記事
CData、B2Bデータ連携ツール「CData Arc」の2023 Q3アップデートをリリース
CData、「CData Connect Cloud」のアップデートをリリース
CData、「CData Drivers」のメジャーアップデート版V23をリリース