Special Issue
コーレル 日本ビジネスデータープロセシングセンター 事例に学ぶ内部統制重視型のテレワーク環境 Parallels RASで安心・安全・効率化を実現
2022/09/01 09:00
週刊BCN 2022年08月29日vol.1936掲載
コーレルのセッションでは、セールスグループ・営業部長の細谷均氏が登壇、「Parallels RAS事例に学ぶ、安心・安全・効率的なテレワーク環境の実現」をテーマに講演した。
2020年冬に始まった新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、日本でもテレワークが広く行われるようになった。システムに求められる要件として、細谷氏は「セキュリティ」「実装と運用の容易さ」「コスト」「利活用の支援」「ユーザーエクスペリエンス」の5項目を指摘。「これらの要件を満たす製品・サービスを選定することが、テレワークを成功させるための重要な要素になる」と述べた。
合致する製品については、「Parallels Remote Application Server(Parallels RAS)」を紹介。「これを使えば、仮想デスクトップ(VDI)とアプリケーションにリモートから安全にアクセスできる環境を構築することができる」とアピールした。
Parallels RASの主な特徴は、「使いやすさ」「広範囲でセキュリティを確保」「コストや複雑さを軽減」「オンデマンドの機動性」「どこからでも、どのデバイスでも」の5点。VDIを使うためのWebブラウザーがHTML5に対応していれば良いため、リモート側デバイスのOSは「Windows」「macOS」「Android」「iOS」「Chrome OS」「Linux」「Raspbian OS」のいずれでも構わない。セキュリティを担保するため、アクセスフィルタリング、クライアントポリシー、多要素認証(MFA)に対応している。
続いて、日本ビジネスデータープロセシングセンターのマネージャーである武田雅裕氏が登壇。内部統制を重視した安心・安全・効率的なテレワーク環境をParallels RASで構築した事例を紹介した。同社の主な事業はITソリューション、医療事務関連、公共福祉の三つ。「当社のスタッフが扱うのはマイナンバーや要配慮個人情報のため、内部統制が重要な課題だった」と振り返る。スタッフの作業場所も病院や自治体の施設内にあることが多く、自社内との情報交換には、セキュリティへの対応も求められた。
そこで、Parallels RASを導入して、画面転送を利用した仕組みを構築。また、業務によってVDIサーバーとリモートデスクトップサーバーを使い分けるようにした。「介護認定調査業務では、訪問先でタブレット端末からデータを直接入力でき、事務作業の効率化とセキュリティ確保を合わせて実現できた」と武田氏は強調している。
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