Special Issue
CData Software Japan コネクティビティから始まるDXを 実現可能なクラウドデータ連携SaaSとは
2022/09/01 09:00
週刊BCN 2022年08月29日vol.1936掲載
CData Software Japanのセッションでは、代表社員職務執行者の疋田圭介氏が登壇し、「DXはコネクティビティからはじまる~クラウドデータの連携、分析の最初のプロセスは『つなぐこと=コネクティビティ』~」をテーマに講演した。
同社は、データソース接続ライブラリーである「CData Drivers」の開発販売元として知られる。CData Driversは、それぞれ独自のインターフェースを持つ250種類超のデータソースに標準SQLでアクセスできるようにするツールとしてソフトウェア開発の現場で広く使われている。
データ連携に詳しい疋田氏は、「DXによって自社の業務や社会を変革していくには、データを活用してプロセスを自動化する必要がある」と指摘。ただ、API経由でデータを連携してノーコードで開発すればデータは簡単に活用できる、と考えるのは正しくないと注意を促した。
理由はいくつかある。まず、APIはソフトウェア間の呼び出し規約であるため、そもそもコードを書かないことが売りの“ノーコード”では利用することが本来できない。原理的に、APIはプログラミングを前提としている。
また、企業が使用するデータソースの種類は近年目覚ましく増加している。RDBだけがデータソースとして使われていた時代には、ODBC、JDBC、ADO.NETといった業界標準のAPIさえあればさまざまなソフトウェアがデータ連携を実現できた。しかし、SaaS時代の今は、100種類以上のSaaSをデータソースとして使い分ける企業も出現。「APIさえあればどんなデータ連携もできると考えるのは間違いだ」と疋田氏は述べた。
もともとがデータソース接続ライブラリーからスタートしたCData Software Japanは、SaaS時代のデータ連携ニーズに対しても、「接続」「加工・統合・自動化」「蓄積」「可視化・分析」の各フェーズをカバーする総合的なコネクティビティソリューションを用意している。その一つとして紹介されたのが、SaaSとして提供される「CData Connect Cloud」だ。
CData Connect Cloudは、クラウド上に設けられた仮想RDBエンドポイントとしてユーザー側からのSQLクエリを各種データソースのAPIに“翻訳”する役割を果たす。対応データソースは100種類以上。ユーザー側に新しいソフトウェアを追加する必要はなく、クラウド版のオフィスアプリやBIツール、分析ツール、ノーコード/ローコードで開発された独自アプリなどから利用可能だ。APIプログラミングも不要である。
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