Special Issue
サイボウズ DX時代の新しいSIビジネスの形 kintone/Garoon事例から学ぶ
2022/02/10 09:00
週刊BCN 2022年02月07日vol.1910掲載
サイボウズのセッションでは、パートナー第一営業部の相前美咲氏が「kintone/Garoonエンタープライズ事例から学ぶ DX時代に求められる新しいSIビジネスの形」と題して講演した。
初めに、DXに取り組む上で「手法にアジャイル開発を取り入れることが一つの重要なポイント」と語った。着手しやすい部署・チーム単位の単純な部分からスタートし、そこでの成功体験を基にすると、次の内製化を進める原動力になるという。ノーコード・ローコードツールの選択は決められた枠内にはなるが、「変化へ柔軟にアジャストできる」とした。
その上で、サイボウズ製品について紹介。クラウド型の業務アプリ作成プラットフォーム「kintone」は、ローコード・ノーコードの開発手法によるアプリ作成を大きな特徴とする。開発したkintoneのアプリはデータの蓄積だけでなく、絞り込みやグラフ集計、ワークフロー、コメント機能を利用してデータをさまざまな形で利用できる。業種や業務の幅を超えてさまざまな用途でのアプリ作成に活用されており、APIを公開しているため、他のシステムとの連携も容易。kintone自体で足りない機能はプラグイン・連携製品・個別開発でカバーできる。中堅・大規模組織向けのグループウェア「Garoon」は、豊富な連携製品とAPI、プラグイン搭載機能による高い拡張性を特徴とする。
「kintone、Garoonを活用することで、現場で利用する多様なシステムと全社で利用するポータルを作成できる。それらを相互に連携させたり、他のシステム基盤と連携を広げていくことで、シームレスな全社基盤の構築も可能になる」としている。
次いでkintone、Garoonを活用したDX実践事例として、三菱重工業、日清食品ホールディングス、明電舎の事例を紹介。
日清食品では、アプリを内製化する体制を保ちつつ、伴走した支援・開発を行う顧客伴走型SIが重要な役割を果たした。「この手法はユーザー企業内でkintone活用範囲が広がるにつれて開発要望が増えて、SIの受注増につながる」とSIerのメリットを語った。
最後に、パートナーネットワーク「Cybozu Partner Network(CyPN)」を紹介。クラウドサービスやローコードツールにおける10年分のノウハウの提供で、「パートナーはビジネスを拡大できる」とアピールした。
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