Special Issue

rhipe JapanによるMSPへのロードマップ DX時代に求められるサービスを提案

2022/02/10 09:00

週刊BCN 2022年02月07日vol.1910掲載


 rhipe Japanのセッションでは、カントリーマネージャの後藤徳弘氏が「ライセンスビジネスの変革とクラウドビジネスのステップアップ:ライプジャパンがお手伝いするMSPへのロードマップ」と題して講演した。

rhipe Japan
カントリーマネージャ
後藤徳弘氏

 同社のライセンスビジネスプラットフォーム「PRISM」は、Microsoft 365などのサブスクリプション管理に特化したポ-タル。「その場でのテナント作成から、ライセンス購入まで完全ペーパーレスで完了できる。口座開設費用、維持費用も掛からない」という。

 顧客観点の「スピード」に対応する一方、リセラーの存在意義は提案型セールスとマネージドサービスにあるとする。マネージドサービスは売って終わりではなく、顧客のビジネスゴール実現に向けて継続的サービス(伴走)を提供していくもので、「DXの時代にこそ求められるサービス」と強調した。

 だが、MSP(マネージドサービスプロバイダー)になるにはビジネスモデルを変更するマインドセットの切り替えとプラットフォームの準備といった二つの難関がある。そのうちプラットフォームの準備に使えるツールとして「AvePoint Elements」「Acronis Cyber Protect Cloud」を紹介した。

 AvePoint Elementsは、800万ユーザーを持つMSP向けのMicrosoft 365統合ソリューションで、「Microsoft 365ユーザーの痒い所に手が届くベストマッチのソリューション群」という。データバックアップ&リストア自動化サービスで、自由自在なバックアップを可能とし、細かい単位のリストアも容易。「情報共有の拡大」と「情報セキュリティ」のバランスを可視化。サービスプロバイダー用プラットフォーム「Elements Portal」でマルチテナントの顧客の効率的に管理できる。

 Acronis Cyber Protect Cloudは、オールインワン型Cyber Protection&管理ソリューション。「サイバーセキュリティ失敗の最大要因は複雑性。Acronis Cyber Protectは広範なセキュリティ関連ソリューションを網羅し、単一のソリューションとして一元管理できる」としている。サービスプロバイダーはバックアップやランサムウェア対策などのサービスからスタートし、範囲を広げてビジネス拡大が図れる。サービスプロバイダー用プラットフォームも完備。Acronisブランドを外して自社ブランドサービスとして提供できるため、「これまで築いてきた顧客との信頼関係の上にビジネスが構築できる」とした。
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