HENNGEのセッションでは、Cloud Sales Division Partner Sales Section Section Managerの川崎正治氏が「SaaSによる生産性向上をセキュアに実現する『HENNGE One』とは」をテーマに講演した。


　最初に川崎氏は、クラウドサービス導入の潮流について触れた。コロナ禍でテレワークの導入が一気に進んだが、求められるのは生産性。生産性の向上に必要なのは「オンプレミスからのクラウドシフトで、BCP対策、障害対応、テレワークにも対応でき、結果的に生産性の向上につながる」と語った。

　一方、テレワークなどニューノーマルな環境を狙う攻撃が増加している。解決策となるのが、「HENNGE One」だ。アクセスセキュリティとメッセージングセキュリティの課題を解決する。

　アクセスセキュリティでは、「ID/PWが散在」「不正アクセスへの対策」「端末＆個人認証」といった課題がある。HENNGE Oneは、ID/PWの散在にシングルサインオンの機能を提供、190以上のクラウドサービスに対応する。不正アクセス対策には、社外からのアクセスに証明書による端末制御を実現。端末＆個人認証で脱パスワードも可能だ。アプリのHENNGE Lockは、OTP（ワンタイムパス）をプッシュ通知のワンタップ型にできる。新機能のHENNGE Lock Plusで、スマートフォンアプリへもデバイス証明書による認証を実現。「利便性も追求しながら安全性も担保したアクセス手法」とアピールしている。

　メッセージングセキュリティでは、「メールの宛先間違い」「過去メールの保管」「脱ZIP暗号化」などの課題がある。HENNGE Oneでは、メールの宛先間違いにフィルタリングによる誤送信を防止。退職者アカウントのメールについても、メールアーカイブ機能でアカウント管理を考えずメール保管ができる。安全にファイルを送信できる添付ファイル自動URL化機能を提供し、脱ZIP暗号化も可能。大容量ファイルは、HENNGE Secure Transferで最大2GB/5ファイルまでを送受信できる。

　10月には、HENNGE Cloud Protectionの提供も開始。Office 365のメールに対し、内部メールの脅威、フィッシング攻撃、インバウンドに加え、アウトバウンドトラフィックにおける悪意あるコンテンツやURLに対する効果的な脅威保護を提供する。「クラウドサービス導入時のお悩みも、メール関連のお悩みも一挙に解決できる」としている。