Special Issue
Dropbox Japan 契約業務のデジタル化事例を紹介 Dropbox + HelloSignとkintone連携で実現
2021/07/29 09:00
週刊BCN 2021年07月26日vol.1884掲載
Dropboxのセッションでは、エンジョイント税理士の代表社員税理士である智原翔悟氏、キャップドゥ社長の森田晃輝氏、Dropbox Japanパートナー事業部事業部長の玉利裕重氏が登壇。「【実践例】Dropbox + HelloSignとkintoneの連携による契約業務のデジタル化」と題し、税理士法人・ユーザーの立場、SI会社の立場から各製品の連携で実現した業務改善の事例を紹介した。
Dropboxは、ユーザー数が7億人以上、導入企業数50万社以上を誇るクラウドストレージ最大手。製品の特徴として玉利氏は、ユーザーが“使いこなせる”操作性があり、単なる保管庫にとどまらずにチーム業務を改善する機能を備え、他社製品との連携が可能な点を挙げる。
HelloSignは、Dropboxが提供する電子署名ソリューションであり、ドキュメントへの同意や監査証跡を残すことができる。Dropbox BusinessとHelloSign、HelloSignのAPIを活用して、業務アプリ構築クラウドのkintoneを組み合わせて契約業務を効率化したエンジョイント税理士法人の智原氏が、デモを交えて自社での取り組みを語った。
同社では、基幹業務システムとしてkintoneを採用し、他にも複数のSaaSを活用して業務を効率化している。Dropbox製品との連携ではkintoneでリードを管理し、ワンクリックでDropboxに顧客フォルダーを決算月、法人・個人と振り分けて自動作成するほか、kintone上で作成した契約書をHelloSignを使って自動で顧問先に送付する業務ができるように最適化されている。
続いて、プラグインツール「HelloSign for kintone」を開発したキャップドゥの森田氏が仕組みを説明した。HelloSign for kintoneでは、kintoneの中にある契約書の帳票データを、同社が開発したkintone拡張機能「KAIZEN PDF」を活用してPDF化。kintone側で契約更新ボタンを押すと、契約締結済みとステータスが変わるという流れになっている。
このようにITベンダーはHelloSignを活用し、自社のパッケージや取扱製品に電子署名を組み合わせた提案が可能になる。検討にあたっては、Dropboxではパートナー限定の無償社内ライセンスも用意しているとした。
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