Special Issue

poly × PRINCETON ハイブリッドワーク時代の働き方改革へ

2021/07/08 09:00

週刊BCN 2021年07月05日vol.1881掲載


 新型コロナウイルス感染症の流行によってテレワークが普及し、現在では出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークという新しい働き方も定着しつつある。アフターコロナに向けてホワイトワーカーのさらなる労働環境の整備が求められる中で、テレワーク環境の生産性を高める“一歩上の”製品群を提案するのがPolyである。ディストリビューターのプリンストンとともに、国内での販売網を強化していく構えだ。

(左から)プリンストンの木本秦生・営業統括本部東日本営業統括部統括部長、
Polyの高橋広行・ディストリビューター営業ディストリビューションチャネルアカウントマネージャー、
プリンストンの小林孝則・営業統括本部プロダクトマーケティグ部部長

 昨年春先に多くの企業がテレワークを開始し、今ではWeb会議やチャットツールを使った新しい働き方が認知されるようになった。ただ現在は、完全テレワークという働き方を選択する企業は少数派であり、出社と在宅を組み合わせたハイブリッドワークが標準になりつつある。

 そうした中で、企業はアフターコロナの成長戦略として、いかにして従業員の労働生産性を高め自社の製品やサービスをアピールしていくかを考えなければならない。そこでまず着手すべきは、突貫工事で用意したテレワーク・リモートワーク環境の改善だ。

 そのような市場の要請を受けて、最新の製品群を展開するのがPolyである。Polyというとなじみがないかもしれないが、同社はこれまで法人向けに高品質な音声/ビデオ会議を提供してきたポリコムと、ヘッドセットの世界的トップメーカーであるプラントロニクスが統合して2019年に誕生した新ブランドである。両社が培ってきた技術と品質をベースに、企業の会議室から自宅のデスクトップ、ノマドワーカーのモバイル環境まで、昨今の働き方に必要とされるデバイスを一括して提供している。
 
一歩上のWeb会議を実現するPolyの製品群

USB接続で高品質なリモート会議環境が整う

 Polyが新たに注力するのがプロシューマー市場、つまり企業内個人だ。働く場所が分散する中で、企業ではなく個人が自ら働きやすい環境を整備する必要性が高まるため、企業が従業員に予算を渡してほしいものを購入させたり、個人自らが働きやすい環境を求めて気に入った製品を購入したりする局面が増えるからである。

 対象となる製品は、マイクスピーカーフォンの「Poly Sync ファミリー」と、 Webカメラや個人用会議ディスプレイなど「Poly Studio P シリーズ」である。これらはPCとUSB接続で簡単に利用できる製品群であり、新しい機動的な働き方を意識したものとなっている。

 Sync ファミリーは、持ち運びに適した個人向けの「Sync 20」、小規模ミーティングスペース(ハドルルーム)向けの「Sync 40」、小中規模会議室向けの「Sync 60」という3系統を展開。20と40には、Bluetooth接続用のUSBドングルが付属したタイプも用意し、40と60は無線で2台を連携して、より大きなスペースにも対応できるなど、用途に合わせたメニューを用意している。

 製品の最大の特徴は品質である。「音のパフォーマンスが高く特に低音が強いため、相手が話している内容をしっかり聞き取れる」と、Polyのディストリビューター営業ディストリビューションチャネルの高橋広行アカウントマネージャーは話す。その上で、現在市場で人気な高性能製品よりも安価で提供できるという。

 Poly Studio P シリーズは、Webカメラの「P5」、ビデオバータイプのパーソナル会議システム「P15」、オールインワンの個人用会議ディスプレイ「P21」を用意。高解像度な映像と、パーソナライズされた会議空間を提供する。

 P5ではUSBヘッドセットや無線ヘッドセット、Sync 20とのセットモデルも用意している。P15では、話者をフォーカスする自動カメラフレーミングや、周囲の雑音を遮断してクリアな会話を実現する機能を搭載。P21は、21型の画面両サイドに搭載されているアンビエント照明により、話者を明るく映し出すなどオンライン会議時に便利な機能を備えている。これらの製品は操作性・利便性にも優れ、導入の敷居も低く、突貫工事で用意したテレワーク・リモートワーク環境の改善に最適だ。

Polyを知り尽くしたプリンストンが販売展開

 製品の品質とともに重要なのが、販売チャネルである。法人にせよ個人にせよ、納得感をもって購入できる環境と、運用段階でサポートを安心して受けられることが、大きな購入動機となる。プロシューマーへの訴求としてPolyは、ECサイトや量販店展開にも注力する方針だが、このコンセプトのもとで製品群を国内展開するのがプリンストンである。

 プリンストンは、1997年からポリコムとの代理店契約を継続し、同社製品に対する知見は国内随一といわれている。ポリコムがPoly になった際も、いち早くヘッドセットなどのプラントロニクス製品の取り扱いを開始し、幅広い製品ラインアップに対応。音声会議、テレビ会議、そして昨今のWeb会議にも幅広い知見を持ち、全国に拠点を構えて販社への製品展開のみならず、Polyの保守認定を受けた製品サポートまでを一括して実施している。販売に際しても、「常にコミュニケーションを取りながら商品の販売戦略を共有し、複数の販社や大手ECサイト、量販店といった当社の販売網を活用して製品のブランディングと販売を進めていく」(プリンストンの営業統括本部プロダクトマーケティグ部の小林孝則部長)方針だ。

 それを裏で支えるのが、同社の営業体制である。これまでの経験から市場や製品の取り扱いを熟知しており、新たなPoly製品群についても最適な環境で利用する方法論を把握している。販社や販売店がユーザーに製品展開するにあたり、「オンライン会議の仕方のコツも含め、家やハドルルームごとに最適な環境で利用できるような提案が可能」と、営業統括本部東日本営業統括部の木本秦生統括部長は話す。

 このような姿勢は、複数の商材を取り扱う販社にとって大きな後押しになる。製品の品質、販売支援体制、そして市場のニーズという要素が揃った今、IT販社やSI会社は目の前の大きな商機を見過ごすべきではないだろう。個人ユーザーも、量販店等で実機に触れて一歩上の品質を体感してほしい。
  • 1

外部リンク

PRINCETON=https://www.princeton.co.jp/