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BenQ、世界初の抗菌SIAAマークを取得した法人向け4K UHD対応の大型電子黒板を発売

2020/09/24 12:00

 ベンキュージャパン(BenQ)は9月24日、4K UHDに対応した法人向け大型インタラクティブ・フラットパネル(IFP/電子黒板)の新製品「BenQ RP02」3モデルの販売を開始した。「RP02」はグローバルで最高水準の抗菌レベル基準を満たす製品が表示できるSIAAマークを取得。ユーザーの健康や安全に強く配慮した製品だ。同社では、IT教育に力を入れる私立学校をはじめ、GIGAスクール構想の整備を進めている公立校など、教育市場を中心に拡販を目指す考えで、教育分野に強いパートナーとの協業を強化していく。

4K UHD対応の法人向け大型電子黒板「BenQ RP02」

SIAA取得で健康と安全に強く配慮

 BenQは、他社にはない「健康を大切に考える」をコンセプトに、教育市場を中心として抗菌スクリーン、スマートアイケアに対応した大型電子黒板をいち早く市場投入してきた。BenQが日本で大型電子黒板の発売を開始したのは2018年2月と最近のことだが、これまでに欧米を中心とした販売では豊富な実績を持つ。「グローバルでは7位、教育先進国の英国ではトップシェアを持つ」とプロダクト&マーケティング本部のJimmy Fan(ジミー ファン)副本部長は語る。

 今回、世界初の取得となるSIAAマークは、抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定した抗菌のシンボルマーク。「抗菌性」「安全性」に加え、抗菌剤の種類、加工部位を明示した「適切な表示」という三つの基準を満たした製品が表示できる。特に、抗菌性については、国際標準ISO22196に準じて行われた試験の結果にもとづいて判定されるなど、グローバルでも最高レベルの基準とされる。

 「SIAAマークの取得は非常に厳しく、取得には2年を要した。マルチタッチスクリーンを安心して活用してもらえるという点からも意義は大きいと思う。安心・安全を求める法人市場の声にしっかり応えていきたい」とFan副本部長は話す。

 高精細4K UHD解像度の電子黒板であるRP02は、65型、75型、86型の3モデルをラインアップ。いずれもSIAAマークを取得の抗菌スクリーンを採用した。さらに、BenQが独自開発した三つの「アイケアテクノロジー」(フリッカーフリー、ブルーライトカット、アンチグレア)も搭載する。

 范副本部長は、「学校の授業でITの活用が進み、電子黒板を使用する機会が増えると、子どもたちが長時間にわたり画面を見続けることになる。当社では、そうした状況に対して、健康を第一に考えた製品が必要と考え、13年から研究・開発を続けてきた」と強調する。

 アイケアテクノロジーに加え、15年に全モデルが4K UHDに対応、17年に安全な銀イオンでコーティングした抗菌スクリーンを製品化。そして今回のSIAAマークの取得で、「先進技術の搭載、健康、安全・安心にも配慮した製品というBenQ製品のイメージを市場に浸透させて、この分野をリードしていく」と、Fan副本部長は力を込める。
 
Jimmy Fan
プロダクト&マーケティング本部
副本部長

Android 8.0で使い勝手が向上

 RP02は、従来の基本機能についても着実に向上している。まず、特徴の一つであるAndroid OSについては、全機種とも従来のAndroid 6.0から8.0にバージョンアップした。「Androidの利点は、スマートフォン(スマホ)と同じ感覚での操作ができることだ。特別な教育などが必要なく、直感的にすぐに操作が理解できるようになる。8.0へのバージョンアップで、さらに軽快な動作が可能になった」とFan副本部長は語る。

 軽快な動作には、スクリーン自体の改善も貢献している。赤外線(IR)方式の10ポイント・マルチタッチスクリーンにゼロギャップボンディング技術を採用。これにより、ほとんど視差のないタッチ操作を実現している。タッチ操作の点でもスマホと同様の感覚になり、指やペンによる滑らかな操作ができる。

 また、もう一つの特徴である空気品質センサーも強化している。教室や会議室内のCO2濃度レベルを監視するCO2センサー、温度・湿度センサーに加えて、PM2.5、PM10の濃度センサーも搭載した。その数値をスタート画面に常時表示することで、さらなる安心・安全に寄与する。

 このほか、インターフェースに新たにUSB Type-Cを追加採用。映像とオーディオ入力に加えて、デバイスの充電にも対応する。また、サウンドにはサブウーハーとイコライザーを追加した。これにより、リアルな音声伝達を実現し、インタラクティブな学習や会議がスムーズ行えるようになるとともに、映像などと合わせて視聴覚的な楽しみをもたらすことできる。

 また、BenQの法人向け電子黒板製品は、独自のソフトウェアを搭載する。その代表が「EZWrite5.0」だ。クラウドホワイトボードによるリモートでのコラボレーション、アイデアのシェア、データ利用、フローティングツールによる各種アプリ、ビデオ、ウェブサイト、ドキュメントへの書き込みなど、場所に縛られない効率的な会議や教育が実現できる。

 加えて、ビデオ会議用のアプリ、MS Office互換の「WPS Office」などを搭載。セキュリティ対策にMcAfee Mobile Securityも備えている。Fan副本部長は、「EZWriteの強みは自社開発した点。この強みを生かして、ユーザーの要望にいち早く応えてきた。アップデートも頻繁に行っており、使い勝手もかなり洗練されている」と優位点を語る。

 さまざまな分野の法人を対象に広く販売していく方針で、「まずは、グローバルでも8割を占めている教育分野、特にIT教育に力を入れている私立の学校をターゲットに進めていく。そこでの事例を基に、GIGAスクール構想の整備が進む公立校のニーズも取り込みたい」と、Fan副本部長は今後の展望を語る。
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外部リンク

ベンキュージャパン=https://www.benq.com/ja-jp/index.html