本格販売に先立ち、昨年11月には幕張メッセで開催された音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2019」に出展。サイプレステクノロジーと共同で、「マルチスクリーン」をテーマに「AV over IP」「eスポーツ」コンテンツ、ライブ配信用機材としてのサードウェーブ製PCをデモ展示し、来場者からの高い注目を集めたという。
「それまで映像配信向けの製品をサードウェーブが扱っているということを知らない方が多かったため、かなり興味をもっていただいたようだ。また、AV over IPという仕組みに対する関心も高かった」と白方部長は振り返る。
AV over IPとは、映像などのコンテンツ(HDMI信号)をプロジェクターやモニターなどの表示機器にネットワーク経由で伝送するシステム。表示機器側の受信機にIPアドレスを設定することによって、ネットワーク上で映像や音声を送信することが可能になるため、スイッチャーを使用しなくても自由に入力ソースを切り替えることができる。
製品ラインアップは、AV over IP送信機「CH-U331TX」、AV over IP受信機「CH-U331RX」、コントロールユニット「CDPS-CS7」で構成する。送信機と受信機間は1本のCAT5e/6ケーブルで最大100メートルまで延長でき、入出力信号については、HDMIを使用すれば4Kの解像度まで対応する。
サードウェーブのAV over IPを使用することで、特別な知識がなくても、コントローラとタッチパネルをつないで視覚的に機器を制御し、表示するコンテンツを切り替えることができる。各面に異なるコンテンツを自由に配置して表示することができるほか、1コンテンツを複数画面で表示もできる。各映像はサイズやメーカーの違うモニターに投影することができ、コントロールユニットでグルーピングすることでビデオウォールなどを簡単に構成できる。