Special Issue

公共分野でニーズ高まるバックアップアプライアンス、「Arcserve UDP Appliance 8000シリーズ」の魅力とは

2020/02/28 09:00

 Arcserve Japanのバックアップアプライアンス「Arcserve UDP Appliance 8000シリーズ」の販売が好調だ。中でも、頻発する自然災害への備えとして、公共分野での需要増が目立っているという。「公共系が販売の4分の1以上を占めている。アプライアンスならではの容易さ、追加コストがかからないライセンスフリーなどが評価されているようだ」と語る営業統括部の谷恵美子・パートナーアカウントマネージャに製品の特徴と販売戦略について聞いた。

谷 恵美子
営業統括部
パートナーアカウントマネージャ

バックアップと復旧をより簡単に、シンプルにする

 Arcserve UDP Applianceは、イメージバックアップソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection(Arcserve UDP)」がプリインストールされ、データ保護専用にサイジング済みのハードウェア、Windows Server OSを組み合わせ、5年間の保守が標準で付くバックアップ専用アプライアンスだ。

 Arcserve UDP 8000シリーズは、中規模から大規模環境を主なターゲットにしており、「バックアップおよび復旧を、設計段階からより簡単に、シンプルにしたいというニーズにしっかり応える製品となっている」と谷マネージャは強調する。

 重複排除機能用のSSDを標準搭載し、ディスク容量は最小4TB~大容量の80TBから選択できる。面倒なメモリやSSDのサイジングが不要なため、設計から導入までの作業を大幅に削減できる。また、実例で最大で9割もの重複排除が可能なため、多くのケースで対象とするデータの3分の1程度のディスク容量で対応できるという。RAID5モデルに加え、エンタープライズ層のクリティカルなシステムを対象としたニーズに対応するため、RAID構成をRAID6とすることで耐障害性を強化したモデルも用意している。

 導入時も、バックアップやリカバリーに必要な管理コンポーネントは全てインストール済みになっているため、ウィザードに従って基本的な設定をするだけだ。現場での作業は早ければ30分~1時間程度で済み、すぐに使い始めることができるという。

 UDP Applianceは、バックアップ対象の数や容量にかかわらず、Arcserve UDP Advanced Editionのライセンスが使い放題となっているため、導入後にサーバーの台数が増えても追加コストがかからないという大きなメリットがある。

 運用面でも、UDP Applianceは独自のOSではなく、管理者が日頃から使い慣れているWindows Serverを採用しているため、新たに操作を覚えるといった負担はほとんどない。販売を担うパートナーにとっても、提案しやすいというメリットがある。

 「UDP Applianceの日本市場への投入は、海外よりも2年ほど遅れた。その一番の理由は、日本国内での製造にこだわり、その体制整備に時間がかかったためだ。国内製造にすることで、故障しても海外の製造拠点にセンドバックせず、国内で短期間での対応が可能になる。ハードウェア障害には、日本全国のサービス拠点からユーザーのもとに駆けつけるオンサイトサポート体制も整う。全ては、お客様第一の姿勢を追求している」と谷マネージャ。

頻発する自然災害への対策を目的に、公共分野での導入が増加

 2017年のArcserve UDP Appliance発売から現在まで、販売は非常に好調で、毎年倍増のペースが続いている。アプライアンスのニーズが高まっている背景には、システム本体がHCIの普及で集約されてシンプル化している流れがバックアップシステムにも及んできたことがあるという。業種などユーザーに偏りはないが、最近は、民間企業だけでなく官公庁など公共分野での導入が目立つようになっている。

 谷マネージャは、「公共系や文教での販売が4分の1程度に及ぶ。最近では、頻発する自然災害への危機感が一番の理由にある。また、自治体などの場合、予算も限られ、少人数で幅広い業務をこなさなければならず、バックアップにできるだけ時間をかけたくないのが本音。そのためアプライアンスならではの容易さ、追加コストがかからないライセンス体系、さらに日本語サポートの安心感が評価されている」と説明する。

 自治体が管理する対象は本庁舎だけでなく、図書館、美術館などの公共施設にも及ぶことから、バックアップすべき対象のデータが増えているという。例えば、水没被害を防ごうと古文書のPDF化を進めているケースもあり、データ量も大きく増加している。
 

 Arcserve UDP 8000シリーズは、遠隔バックアップにも対応する。自前で災害対策サイトを用意できない場合は、オンプレミスのバックアップデータをArcserve UDP Cloud Hybridに容易に複製し、遠隔でバックアップすることができるサービスも提供している。

 「UDP Cloud Hybridは、代替の仮想マシンでシステムを起動する機能を備えている。万一の際には、データを遠隔地から戻すという選択だけではなく、災害対策サイトでシステムを立ち上げてそのまま運用を継続するといった活用も可能だ」という。

 なお、3月末までの期間限定で、1TBを最長3カ月間無償で提供するArcserve Cloud Hybridキャンペーンを一部商流で実施している。また、同時期にArcserve UDP 8000シリーズの80TB/40TB/20TBの各モデルが20%オフになるキャンペーンも実施している。

 「当社では、豊富なドキュメントを日本語で提供しており、トレーニングやサポート窓口もすべて日本語で対応している。こうしたサポートの体制については、ユーザーの方々だけでなく販売パートナーからも高い評価をいただいている。UDP Applianceはスケールアウトが容易で、パートナーの方々にとってもメリットの多い商材になるはずだ。今年の販売も倍増を目標にしたい」と谷マネージャは力を込める。
 
バックアップに関するアンケート
https://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_Arcserve5
  • 1

関連記事

物販とサブスクは両立する

日本上陸から5年のArcserve Japan、主力製品の売り上げの加速

Arcserve Japan、国内で2種類のクラウドバックアップサービスを開始

Arcserve Japan、クラウドバックアップサービスを国内で提供

「Arcserve UDP」がニュータニックスの「AHV」にネイティブ対応、HCIの大容量データを低コストでバックアップ

外部リンク

Arcserve Japan=https://www.arcserve.com/jp/

「Arcserve UDP Appliance」=https://www.arcserve.com/jp/data-protection-solutions/arcserve-udp-appliances/