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<BCN CONFERENCE 2019 冬>コーレル Parallels RASで実現するクライアント仮想化と働き方改革 テレワークの実現で、労働生産性を向上
2020/02/20 09:00
週刊BCN 2020年02月17日vol.1813掲載
日下部部長は、働き方改革が叫ばれているが、そのイメージはできているかと問いかけ、「ITツールは手段であって、改革のゴールではない」ことを強調した。その上で、「2060年には労働人口がピーク時の半分になる。労働力不足の解消に向けてできる対策は働き手を増やすこと、出生率の向上、労働生産性の向上だ。そして、労働生産性の向上はITの活用で直ぐにでも可能になる」と語る。
働き方改革とセットで語られるテレワークにおいて、キーワードとなるのはセキュリティの強化、モバイル対応、クラウド利用の3点。それを実現するソリューションとして「Parallels Remote Application Server (RAS)」を紹介した。
Parallels RASは、社外のどのような場所からでも、さまざまなデバイスを使って安全に社内のデータや自分の業務PCにアクセスすることを可能にする仮想デスクトップ・リモートアクセス製品だ。医療や食品、金融、精密機械、化学、教育機関など企業ユーザーの採用実績を持っている。
「Parallels RASでは、好きなクライアント端末、例えば自宅のPC、iPhone、Android、Chromebook、HTMLブラウザーなどを利用してアクセスすることも可能だ。出張先や海外から社内にアクセスしても、端末に一切のデータ保存ができないため、情報漏えい対策もでき、また、画面転送のためウイルス感染もない。在宅勤務やリモートワークが容易になり、場所や働く時間に縛られずに、自分のペースで業務を継続することができるようになる」と強調した。
コスト面でも在宅ワーク用に専用のPCを貸与する必要がなくなり、またサーバー1台から運用が可能になるなどスモールスタート(最低15ユーザーから)がしやすいというメリットがある。
セッションの後半には、東京日産コンピュータシステムの大島靖雄・産業事業部ICTシステムアーキテクトサービス主管が登壇し、「半クラから真クラへ」と題して同社におけるParallels RAS導入事例を紹介した。同社では、効率的な働き方を実現すべくシンクライアントを導入したが、ローカルOSを残したことで完全なシンクライアント化ができなかった。そこで、構成と価格の両面がシンプルであり、ユーザーに多くの選択肢がある点に着目してParallels RASを導入。その結果、管理しやすい環境が実現し、情報漏えいのリスクも低下、デバイスに関係なく接続できることでユーザーの使い勝手も向上した」と成果を語った。
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