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<BCN CONFERENCE 2019 夏>ビジネスへの影響を最小化するBCP対策 日本企業の損失は海外の4.3倍――ヴィームソフトウェア
2019/10/17 09:00
週刊BCN 2019年10月14日vol.1796掲載
まず、斉藤氏は、Veeamについて説明。仮想製品「VMware」のワークロードを保護する製品として誕生し、仮想環境がプライベートクラウドを形成するようになる中でビジネスを拡大していったという。現在では、「クラウドデータマネジメント」を視野にビジネスを推進している。
そのような歴史に触れながら、斉藤氏は「当社はスイスに本社を置き、欧州バックアップ市場でNo.1の座に付いている。グローバルでも、3位を獲得した。顧客数は35万を超え、特に顧客満足度で高い評価を受けている」とした。
同社は毎年、クラウド・データ・マネジメントレポートを公表しているが、その最新レポートによると、ダウンタイムによって発生した機会損失の金額は、グローバルの標準的な企業で年間2000万ドルに上っている。それに対して日本企業は、グローバルの4.3倍の8580万ドルを損失しており、調査対象国の中で、日本が最も損失額が大きかったという。実際、確実にSLAを順守できる顧客は40%程度で、一度システムダウンすると3時間以上もの時間をかけて復旧しているのが現実とのことだ。
斉藤氏は、「厳しい現実の一方で、日本国内における今年の投資意欲は1社当たり1.1億ドルとグローバルの2.6倍の数値をマークしている。言い換えれば、多くのビジネスチャンスがあるといえる」と説明。加えて、「こうした状況をヴィームソフトウェアのBCPソリューションであれば打開できる」と強調した。
Veeamが選ばれる理由は、「シンプル」「高い信頼性」「柔軟性」の3点に集約されるという。まず、シンプルでは、ユーザーを第一に考慮して使いやすい製品であることを意識して開発している。高い信頼性では、RTPO(目標復旧時間/目標復旧地点)15分を標榜していることに加えて、リストアでも高い信頼性を提供している。柔軟性では、スケールアウト性の高い製品設計により、スモールスタートから要件に応じて容易に拡張できるため、高い投資対効果が得られるとした。
斉藤氏は、「当社のBCPソリューションでは、インスタントVMリカバリーによるオンサイト即時復旧、スマートな外部保管、災害サイトでの復旧により、確実で迅速かつ安全にリカバリーできる。ダウンタイム時間の短縮で、データが失われる機会も減らせる」とアピールした。
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