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<BCN CONFERENCE 2018 冬>スーパーコンピューターは「所有」から「利用」へ AIの最前線で活用される高火力コンピューティング――さくらインターネット
2019/02/07 09:00
週刊BCN 2019年02月04日vol.1762掲載
まず、松田氏は、さくらインターネットが北海道の「石狩データセンター」で提供している高火力コンピューティングについて、「AI・ディープラーニングの最前線で成果を出すために作られた高性能かつ費用対効果に優れた計算リソースサービス」であると紹介した。
その上で、「技術的には、GPUクラスター群として国内有数の規模を持ち、物理サーバー専有型のホスティング、InfiniBandインターコネクトによる相互接続を提供している。そして、時間または月額という2種類の料金プランを用意しているので、大手企業だけではなく、研究者、学術・研究機関、スタートアップなど、業態や規模を問わず、高性能GPUサーバーをムダなく最適なコストで利用できるようになっている」とアピールした。
高火力コンピューティングを活用しているユーザー事例としては、統合AI、金融・保険、エンターテインメント、ゲームAIなど。すでに業種、分野も多岐に渡っているという。
具体例としては、2015年と16年の世界コンピュータ将棋選手権と電王戦で連勝した将棋AI「Ponanza(ポナンザ)」が、高火力コンピューティングを活用して強化学習に成功している。また、モノづくり日本の競争力を高める「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」において中心的な役割を担っている先端素材高速開発技術研究組合は、高火力コンピューティングを利用して1024ノード/3万2768コアのスーパーコンピューターを構築し、月額課金モデルでシステムを利用している。
松田氏は、HPCや大規模システムのクラウド利用を検討する際には、データセンターが持つ電力やネットワークなどのインフラ、運用ノウハウがあるところを選ぶべきだとした上で、「さくらインターネットは、今後も高火力コンピューティングの取り組みを通じてお客様のイノベーションを支援していく。ぜひ、当社のサービスを活用してほしい」と呼び掛けた。
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