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<BCN CONFERENCE 2018 夏 「ポスト2020」~リセッションに備える>「Cisco HyperFlex」を中心とするシスコのマルチクラウド戦略 高パフォーマンスとシンプルさを実現――シスコシステムズ

2018/09/20 09:00

週刊BCN 2018年09月17日vol.1743掲載

 シスコシステムズの石田浩之・執行役員データセンター/バーチャライゼーション事業担当 は「ハイパーコンバージドインフラを中心としたシスコのマルチクラウド戦略」をテーマに講演した。

石田浩之
データセンター/
バーチャライゼーション事業担当
執行役員
 石田執行役員は冒頭、「オンプレミス環境でもクラウドのように簡単に導入、運用管理できることを目的にハイパーコンバージドインフラ(HCI)を導入したユーザーは多いが、導入後も運用管理負荷が減っていないという声が目立つ。一方、HCIへの期待はパフォーマンスの向上、運用管理の効率化と可視化、ネットワーク機器との統合が多い。シスコの『Cisco HyperFlex』はこうした要望に応える次世代のHCIだ」と強調した。

 Cisco UCSサーバーをベースとするHyper Flexは、ネットワーク、サーバー、ストレージという3層のインフラを統合し、一元的な管理を可能にする。これにより、あらゆるスケール、あらゆるクラウド、あらゆるアプリケーション(Any Scale、Any Cloud、Any App)で高パフォーマンスとシンプルさを実現。シスコでは、このHyperFlexを中心に、マルチクラウド環境をより積極的に活用できるようにすることで、ユーザーのデジタル化の加速をサポートしていく。

 Any Scaleでは、高度に統合されたプラットフォームにより、HCIでトップクラス、常に安定した高いI/Oパフォーマンスを実現する。また、高い耐障害性により無停止オペレーションを可能とする。

 Any Appでは、仮想化/コンテナに対応。「Cisco Container Platform(CCP)」との組み合わせにより、オンプレミス環境で「Kubernetes」の運用を容易にし、Hyper
Flexの「Flex Driver」経由でコンテナ向けのストレージサービスと高度なSDN機能を利用可能にする。

 Any Cloudでは、マルチクラウド管理/分析を提供。 「Cisco CloudCenter」により、アプリケーションの実行環境をモデル化。このモデルを対応パブリッククラウド間やプライベートクラウドで展開することで、マルチクラウドでのシステム展開、削除、移動が容易になる。また、「Tetration Analytics」はマルチクラウド環境を見える化し、保護を可能とする。「AppDynamics」はパフォーマンス劣化の迅速な原因究明をはじめ、オプション製品との組み合わせで、IT投資効果の見える化を実現する。

 「Any Scale、Any Cloud、Any Appを広範囲で実現するシスコのマルチクラウドソリューションに、ぜひ注目してほしい」と石田執行役員アピールした。
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外部リンク

シスコシステムズ=https://www.cisco.com/c/ja_jp/