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<BCN CONFERENCE 2018 夏 「ポスト2020」~リセッションに備える>セキュアかつ利便性を損なわないことが重要 VAIOはエンドユーザーに「何も求めない」――VAIO

2018/09/20 09:00

週刊BCN 2018年09月17日vol.1743掲載

 VAIOの鈴木陽輔・PC事業部ソフト&ソリューション開発部ソリューション課課長は「VAIOのセキュアテレワークソリューション」と題した講演で、働き方改革のニーズに応える同社のソリューションを紹介し、その概要やユーザーが得られるメリットを解説した。

鈴木陽輔
PC事業部
ソフト&ソリューション開発部
ソリューション課
課長
 鈴木課長はモバイルワークを実現するに当たってのリスクについて「盗難、紛失、のぞき見などPCを外に持ち出すこと自体につきまとうリスクと、盗聴、ウイルス感染、不正侵入などネットワークに接続することによって生じ得るリスクの2種類があり、両方の対策が必要になる」と指摘する。

 デバイスを持ち出すことのリスクに対しては、シンクライアント化する方法とファットクライアントのままデータを保護する方法の2種類のアプローチがあるが、VAIOはいずれにも具体的な提案を用意している。前者では、「Windows 10 IoT Enterprise OS」を搭載したLTE機能内蔵PCと任意のVDIソリューションの組み合わせが有効だという。鈴木課長は「Windows 10 IoT Enterprise OSはWindows 10のフル機能が使えるうえに、シンクライアントに用いるのに最適なロックダウン機能を備え、ローカルデータ保存を禁止できる。VDIでは動作が不安定な『Skype』などはローカルで動かすハイブリッドなクライアントとしても利用可能。加えて、LTE内蔵のPCによって、どこでもすぐにオンラインを実現し、シンクライアントの弱点であるネットワーク問題を解決できる」と強調する。

 また、ファットクライアントのまま活用する場合も、「Windows 10 Pro」以上のエディションに標準搭載されるドライブ暗号化機能「BitLocker」とTPMを組み合わせた暗号化や、PC内蔵の指紋センサーとディー・ディー・エス(DDS)の多要素認証基盤「EVE MA」による二要素認証、PCの内蔵LTE通信機能とワンビの「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」を組み合わせて実現する遠隔データ消去ソリューションなどにより、「VAIOはセキュアかつユーザーの利便性も確保したモバイルワークに貢献できる」(鈴木課長)とした。

 さらに同社は、通信そのものの保護についても独自のソリューションを用意する。今後、LTE over IP技術を採用したSIMカード「VAIO Secure SIM」を提供する予定だ。鈴木課長はこのVAIO Secure SIMについて、「利用者が特別な操作をしなくても、安全なリモートワークを実現できる。利用者に何も求めないことこそが、VAIOが考えるセキュリティのあり方で、まさにそうした哲学を反映させたソリューション」と説明し、利用者にもたらすメリットの大きさを強調した。
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外部リンク

VAIO=https://vaio.com/