Special Issue
NTTデータ先端技術 オンプレミスとクラウドの混在環境をワンストップでリモート運用監視
2018/07/05 09:00
週刊BCN 2018年07月02日vol.1733掲載
NTTデータ先端技術の「統合リモート運用監視サービス」
ユーザーの課題に応える運用監視の実現を目指す
NTTデータ先端技術のオラクル事業部は、オラクルデータベース(DB)を中心として数千社にのぼる豊富な導入実績を誇る。オラクル製品のプロフェッショナルによって、高品質なシステム基盤をワンストップで提供できることが大きな強みとなっている。なかでも製品サポートについてはその品質の高さから、直近では2015年、17年の2度にわたり日本オラクルのパートナーアワードを受賞している。
現在、同社オラクル事業部が注力しているのは、ビジネスの成長に貢献する「ビッグデータとデジタルの活用」、ビジネスの速度を上げる「クラウドを活用した次世代IT基盤」、安定かつセキュアなITサービスを実現する「運用管理の高度化」の3点だ。「とくに運用管理については、DBおよびその周辺を含めたシステムが高度化、複雑化するなかで、IT部門にかかる負担がこれまで以上に大きくなっている。お客様からは、システムの監視、管理、解析を何とかしたいという声を数多くいただいていた」と、オラクル事業部営業担当ソリューション営業グループ長の田村広朗氏。
「限られたIT人材がビジネスのスピードアップや成長に貢献する取り組みに注力し、成果を発揮できる環境をご提供することがわれわれの役割と考えてサービス化を進めてきた」と田村氏は話す。
機械学習を用いた次世代型の運用監視サービス
そこで同社は16年初頭より、かねてから提供してきた「Oracle Database定期診断サービス」に、オラクルのクラウドサービス「OMC」を活用すべく、日本オラクルとの共同検証をいち早く実施した。さらに、共同検証で得た知見を活用するとともに、OMCに同社独自の機能やサポートなどを組み合わせた新サービス「統合リモート運用監視サービス」の提供を開始した。「OMCを活用してシステム状況の監視、管理、解析を行うなど、お客様から寄せられた声にお応えする運用監視サービスとなっている」と、オラクル事業部クラウド技術担当クラウドサービス推進グループ長の小沢大作氏はアピールする。
特徴の一つが、実機へのアクセスなしでの障害調査だ。商用環境への接続について以前より抵抗感は減っているものの、セキュリティ面で気にするユーザーが多いことに配慮し、ユーザー環境に直接アクセスせずに対応可能にした。また、サービス開始までの環境設定や作業をより迅速に提供できるようになった。
もう一つの大きな特徴が、機械学習にもとづくアラートの発信、ログのクラスタ分析、SQLパフォーマンス分析といったOMCの各種機能を生かしたプロアクティブな運用監視対応だ。「OMCにより、障害発生前に予兆を検知する、ログの分析から傾向を把握する、不要なアラートの発生を低減するといったことが実現でき、その結果、迅速で適切な運用監視対応が可能になる」と小沢氏は説明する。
さらに障害を検知した際には、ログを取得して調査を行うだけでなく、今後はシステムの復旧対応までを視野に入れていく。また、統合リモート運用監視サービスの対象は、オラクル製品に限らず、幅広い製品をカバー。「オンプレミスはもちろん、各社のクラウドサービス上のシステムまでも含め、IT全般を網羅するリモート運用監視環境を提供していく」と小沢氏。
現在のユーザーは、メーカー系を中心に正式な導入に向けた検証を実施している段階。メーカー系以外では、多くのサービスを提供している企業や、事業展開やサービスにスピードを求めるユーザーが高い関心をもっているという。
今後については、早期に10件以上の契約を獲得することを目標に掲げる。「統合リモート運用監視サービスに、コンサルティング、アセスメントなどの当社の運用監視支援サービスと合わせて、トータルサービスを提供していく」と、田村氏は抱負を語る。
問い合わせ先
NTTデータ先端技術 オラクル事業部 営業担当
TEL:03-5843-6897
Mail:oracle-info@intellilink.co.jp
担当:田村、小林
- 1